第15話
豆野視点
月曜日から復帰で今日も病院だ。
「はぁー暇だな。」
元気にしてるかな二人とも。今頃デート中かな、、、あ私もその瞬間を楽しみたいー!なんで連絡ないんだよ。
かきのんの話によると、私たちを助けたくれた人はとても喧嘩が強いみたいだ。会って、しっかり感謝を言いたいな。
あー落ち着かなくなってきた。こないだの偽デート動画見て笑ってよう。
ーーーーー
薪ノ宮視点
「ボッチな先輩がオススメしたって本当ですか?」
どうしたの?えっと上田ちゃん。名札に苗字だけ書いてあった。
「そう、俺がオススメした。」
「嘘、、、先輩にそんな話を出来る人が私以外にいるなんて、、、、」
私以外って、、、そういえば、私は夢くんの人間関係を全く知らない。私の悪い過去のせいでボッチだと決めつけ、一切興味を持とうとしなかった。昔の好きな人が亡くなった、、、
上田ちゃんは知ってるのだろうか、もしかして中学とかの後輩なのかな?
「と言うか、うっかり話をし過ぎてしまいました。そろそろバイトに戻らないとですね、先輩!」
そして、上田ちゃんはベーをしている。
あれは確実な敵意、、、!
夢くんのことが好きな人がかきのん以外に居たんだ。
本当に私、全然夢くんのことが知らなかったんだな。
ーーーーーー
私はバイトの邪魔にならないように一度家に帰って続きを読み残りを全力で我慢して、もう一度やって来た。
家が近いんだし、苦労はないよね。
そして、夢くんが出てくるところを見つけた。
「先輩!あのクラスメイトに気を付けて下さい!」
えっ、思わずまた隠れてしまった。
「どうして?」
「あの女なんか怪しいです。嘘をついてます。」
バレてる、、、?
「その根拠は?」
「先輩と関わる人はみんな何かあるからです!」
、、、それってやっぱり過去に色々あったのかな、
「そうだね、薪ノ宮さんは確かに上田の言う通り嘘をついてるよ。」
ニセコクだよね。
「そうなんですか!ちなみにどんな嘘ですか!」
「俺のことが好きだって」
そうだよね、そう思うね。まだまだもっとアピールしないとな
「え、、、それはちが、、、いやそうだと思います。」
上田ちゃん、少し苦手。私と同じ騙すタイプ。
「というか、さっきはバイトで言えなかったけど。付き合ってるんだ。薪ノ宮さんと」
「嘘ですよね?」
「ごめんね、本当に隠して、ただバイト中で彼女と話をしてると嫌がったり、迷惑に思ったりする人いるから」
「、、、」
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