第8話

「あっ!いた。薪ノ宮さん遅くなってごめん。」


「え、、、あっ、、、全然大丈夫だよ。」


「どうしたの顔赤いよ?」


「ごめん、眠くて涙が止まらなくてね、ふわぁーーほら」


「本当だ、眠そうだね。最近大変なことがあったみたいだし。もし授業中寝てたら、俺起こそうか?」


「ありがとうね。もし寝てたら起こして貰おうかな。」


「わかったよ。そういえば、薪ノ宮さん朝の話って何?」


「あ、、、それはね、、、」

薪ノ宮さんは、辛そうに言いづらいそうに、なのに少し照れたように

「夢くんの彼女で良かったなって話。今日で一週間になるし」

 

ーーーーーー

 放課後 薪ノ宮視点

 「夢くん一緒に!!」


「夢くん、私も一緒に帰っていいかな?」

 かきのんんんん?


「柿野さん、、、」

夢くんは複雑な表情をしている。


「ダメかな、」


 「薪ノ宮さんは」

 

 え、、、正直これからは二人で帰りたかった。来ないだまでなら、二人が後ろで私のあとを付ける筈だった。まめのんは、しばらく休みだし、、、えでも


 「いいかな、くもも」

 友達に頼まれたら、いやライバルか、いや友達だし、いや


 「とりあえず、俺はいいけど、」

 夢くん!!本当に勝手だけど、自業自得だけど、、、少しだけ、ほんの少しだけムカついた。


 「じゃあ、いいよ」


「!!、くももまさか、、、ありがとうくもも」

一瞬、かきのんは驚いた表情をした。察しがいいかきのんのことだ。まさか、気が付かれたの?顔に出てたのかな。それより


「その、くもも近いんだけど、」


「良いじゃん仲の良い友達同士なんだし。」


「友達、、、」

夢くんは何かぶつぶつ言ってる。嫌がってよ、一応、彼女の私がいるんだし、


ーーーーー

 クラスメイトの男子達は、夢に嫉妬の目を向けていた。

 そして、クラスメイトにとって夢は弱者であり、クラス内で立場が弱い。


 このクラスは3組の派閥に別れていたが、すでに一つの派閥が退学で消滅した。


 

 同時にクラスメイトの女子達も、最近の夢の行動に嫌悪感を持つようになっている。女子達からすると、モテたくらいで調子に乗ってるキモ陰キャにしか見えないのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る