第11話 昴の家 3

 作業を任せてから陽菜の部屋に向かった。寝てるだろうと思いノックをしなかったが起きていた。

 「すまん、ノックしなくて。あとおはよ」

 「全然大丈夫だよ。おはよ」

 「今食欲あるか時間的に腹減ったろ、チャーハン作ってあるから食べるか」

 「うん、そうする。でも風邪うつらない」

 「大丈夫だろ、昴も大丈夫だと分かって呼んでるだろうし」

 「確かにそうだね。じゃあ、一緒に食べたならも大丈夫だね」

 「ああ、多分昴も用意終わってるだろうから行くか。」

 「うん。」

 会話が終わるとリビングに移動した。

 「「「いただきます」」」

 そう言って昼ご飯を食べ始めた。ご飯中の話題は、CLOが中心だった。

 「そういえば紅は種族なんにした。そこ聞いておかないと俺達が決めれないからな」

 「あ〜ごめん。多分なんでもいいと思う。」

 「なんで」

 「俺、でユニークキャラクター当てたから」

 「ごめん聞き間違えたかも。もう一回言って」

 「だから、ランダムでユニークキャラクターが当たったんだって」

 「「えぇー!」」

 「ん?どうした」

 「お前確率どのくらいか知ってるのか」

 「え、まぁ」

 「いくらだ」

 「確か0.2ぐらい」

 「違うよ。0.00024%だよ。このゲーム人気ありすぎて人が多すぎてサーバーわけされるらしいよ。」

 「サーバーわけって一つどのくらい入れるんだっけ」

 「今のところ三万人に抑えているって」

 「いくつぐらい分けられるの」

 「今は2つって。でも半年もすれば第二陣も出てくるから大変だって」

 「そんなにか」

 「サーバーはともかく種族名教えろ。お前現実でも強いのにゲームだともっと強くなってんだろ追いつくの大変だな」

 「いや、種族名はお楽しみに。でLVは全然上がらないぞ。LV差23ある相手で2しか上がらなかったからな。」

 「いや、挑むなよ。でもマジでレベル上がらないじゃん。イベントで殺し合いになった時狙われねぇか」

 「大丈夫大丈夫、最初からユニークなだけに強いからな。あとユニークキャラクターなのバレるとめんどそうだから、あっちでの種族を見せてから解決策を見せるよ。」

 「おう、楽しみだ」

 「はやく明日にならないかな〜」

 「いや、なったとしても治っていなかったらやらせないからな」

 「うん、わかってるよ」

 「ならいいよ」

 陽菜は俺の本気度が分かったのか素直に頷いてくれた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る