10/27 8割がた実話です。「君を盗る」
先日、姫路りしゅうさん主催の「第一回NTR小説フェスタ」に参加してきました。
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330665744415266
というわけで、参加作「君を盗る」について、制作裏話とかをしてみたいと思います。
作品内容にガッツリ触れますので、先に本編を読んでみてくださいね!
「君を盗る」
https://kakuyomu.jp/works/16817330665836895852/episodes/16817330665836906458
性描写あり注意
……というかまあ、8割がた実話です!!
いやあ……引くなあ、我ながら……
もちろん僕自身は人倫にもとる行為はしてませんが、元カノの息子さんを見せてもらったことまでは本当です。そこから先は嘘です。嘘というか、脚色です。だから、実体験をベースにして、小説として面白くなるようイベントを取捨選択し、プロットとして再構成して、最後にハイライトとして、現実にはありえなかった形で主人公の情念を爆発させてみた、というのがほんとのところです。
テーマが「NTR」ということで、この両義的な言葉の両面の意味(「寝取られ」と「寝取り」)をどちらも一度に描こうと欲張りました。主人公は心情的には寝取られた側だけど、行為の上では寝取った側でもある。
というか、よくよく考えてみれば、「寝取られ」と「寝取り」は紙一重なんですよね。たとえば一人の女性が二人の男性と寝たとき、男二人がどちらも「寝取られた」と感じることはありうる。自分の愛した人が、自分以外の誰かとセックスしたという事実は、どちら側にとっても揺るぎないわけですから……
結局、こんなこと、誰も幸せにならないんですよ。関わった誰も彼もが嫉妬心と自己嫌悪にさいなまれ、みんな等しく傷を負う。その苦しさ、切なさ、どうしようもなさを、あけすけに書いてみよう……という意図で書いた作品でした。
つまりは、僕なりの、ド直球のNTR小説だったのです。
……なんて、他人事みたいに言ってますけど、「別れた後も時々会ってた女性が、他の男と結婚することになった」っていうあのあたりは、まぎれもない実体験に取材したシーンですし……
これは僕自身としても、けっこう、しんどい出来事でした。
それ以来、他の女性とお付き合いすることなく今に至ります。なんだかもう、いろいろ、嫌になったというか……どうでも良くなったというか……
たぶん、この時の経験が、ずっとしこりのように胸に残り続けていたんだと思います。
そういう気持ちと決着をつけるためにも、この作品を書いてよかったな、と思っています。
まあ、結果として、かなり人を選ぶ作品になってしまいましたけれども……
もし楽しんでいただけたら幸いです。感想とか、ぜひ聞かせてくださいね。
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