第17話 訪問者
「そろそろ終わりにするかぁ……」
コメント
・終わりか
・それなりにいたからな
・個人的に大満足だったわ
・分かる
・お疲れ様
『む、終わるのか……』
「いや、だって結構いたよ?それにそろそろいい時間だし。流石に日にちを跨ぐまで居る気は無いし、というかそんな用意はしてきてないからな。」
『…………我、出番全然なかったんだが』
「いや、最初大きな出番あったでしょ?まぁ今度、長時間
コメント
・最初アルさんの独壇場だったんですが、それは……
・出番なかったとは……?
・まぁ割合的に言えば龍樹くんの方が多かっただろうけど
・崩壊式で帳消し、というか大きく超えているんですが
・今度長時間やるんだ
・楽しみにしてる
『言ったな?その言葉忘れるなよ?次は絶対に我の出番増やしてもらうからな?』
「分かったから。アルの力も借りるようにするから、ね?」
アルの力を借り過ぎるのは余り良く無いとは思うからほどほどにしたいけど、まぁそれなりに力を貸してもらうか。
アルがやりたいって言うなら出来るだけ叶えてあげたいし。
コメント
・お、アルちゃんの出番が増える
・アル様の力がもっと見れると
・無双劇が見れるぞ
・やったぜ
・楽しみですね
──────
【帰還の指輪】を使って
「じゃ今日はこの辺で終わりにするわ。」
コメント
・お疲れ様
・おつかれー
・これは伝説の配信だっただろ笑
・良い配信だった
・次回も楽しみにしてる!!
・おつ
「じゃ、お疲れ。」
配信を閉じる。
コメント
・あ、ぶつ切れた笑
・おつか──で終わってるんよ
・草
・wwww
・おつかれー
◇◆◇◆
配信を終え、
ピンポーン
インターホンがなる。
「あ、来たか。早いな?」
『龍樹、あの男と知り合いだったのか?』
「……?どうゆうこと?」
『む、ほらスキルを獲得しにダンジョンに行っただろう?その時の付き添いだった男が来ているぞ?』
「……あぁそうゆうことか。よく分かったな。へぇ……あの人が派遣されて来てるのか。ま、顔見知りの方がありがたいからいいんだけど。」
俺の場合、探索者協会の人が、専属でつくらしいって聞いてたけど、あの人がつくのね。
「いや、な?探索者って基本的に
『ほう……専属で着くのか。』
「うん、だから換金の時もあの人を通すだろうし、何か探索者協会から連絡来る時もあの人を通すんだと思うよ。」
待たせ過ぎるのもあれだからさっさと出ないと。
玄関に向かう。
扉を開けて、出迎える。
「お久しぶりです。」
玄関にいたのは、30代くらいの男性。
アルの言った通り、スキル獲得した時の付き添いの人だった。別に久しぶりでは無いと思うけど。
「この度、龍樹さんの専属となりました。
そう言って彼は、丁寧にお辞儀する。
「あ、いえこちらこそよろしくお願いします。では中にどうぞ。」
「失礼します。」
家の中に招待する。
「今回は、ダンジョンアイテムの換金ということでよろしいでしょうか?」
「はい。換金です。」
今回、彼が来た理由は、
「では、こちらの床を使っても?」
彼はそう言って、リビングの広々とした床を指す。
「え、えぇ大丈夫ですけど。」
「それでは失礼して。」
彼は立ち上がり、床に片手を置く。
瞬間。床に大きな穴が空いた。別空間に繋がる穴が。その中に換金するものを入れて、後々査定してもらい、後日その時のお金が手に入る仕組みになっている。
「では、換金するものをこちらの穴へ入れてください。」
そう言われたので、
『龍樹、我が持っているものも出すか?』
「ああ、魔石だけお願い。」
『他のものはいいのだな?』
「うん他のはとっておこうかと思って。何かに使えそうだし、売るのは勿体無いかなって。」
『では、そうしよう。』
アルがそう言うと、床に空いた穴の真上に、巨大な魔石が出現する。そして、そのまま落下して穴の中に入っていった。
さっき入れたのは、変異体や特殊個体の魔石だ。売る以外に使い道はなかっから売ることにした。魔石以外のものは使い道があるかもしれないから売るのではなく取っておくことにした。
換金予定のものが全て、床に空いた穴の中に収納される。
「以上ですね。では後日、査定したのち、振り込みをおこないますので。」
緒方さんはそう言うと、床に空いた空間を閉じる。
「それでは失礼します。また何かあればご連絡ください。」
彼はそう言うと帰って行った。
◇◆◇◆
後日。
査定が終わり、振り込んだとの連絡を受けたのでどれくらいの値段だったのか確認した。
「おぉ……結構な額になってたな。」
普通に七桁超えていた。
まぁ、内訳見たらほぼ変異体や特殊個体の魔石だったけど。
ほぼアルのおかげだわ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます