第5話「とある蒼龍と赤鬼の伝説」

そういえば、昔父さんからある話を聞いた事があるな。

俺は青空を見ながらふとそんなことを思う 。

どんな話だったかな確か…


『龍こんな伝説があるの知ってるか?』


おもちゃで遊んでいる僕に父ちゃんが話しかけてきた。


『父ちゃんその伝説ってなぁに?』


『それはな、赤鬼と蒼龍が恋に落ちていたっていう伝説だよ』


『なんで鬼と龍が恋に落ちたの〜?』


『さぁ、それは私もわからないが…その赤鬼と蒼龍はお互いを見た時に恋に落ちたらしいんだよ、言わば一目惚れだよ』


『一目惚れ〜? そんなの本当ににあるの?、それも全然違う種族なのに〜?』


『不思議だろ? でもなこの伝説はとても面白いんだよ』


『へぇ、そんなに面白いならお話して!』


『はいはい、わかったよ、だけど話すから大人しく聞くんだよ?』


『分かったよ!父ちゃん!』


『昔々、赤鬼と言われる男がおった。

そいつの髪は真っ赤でいて目は鋭く体は小柄だが酷く怖かったそうな、だがその赤鬼の目は真っ青な青でいてな?


その赤鬼を見た物は口を揃えて言うのだ。

あれはあの目と髪はまるで伝説上の神、蒼龍と対をなしていると、その神は龍と人間の姿。

どちらもあると言われており龍の姿はさぞかし美しく見る物は虜になり一生その姿を忘れられないそうだ 。


生涯でそれを見れた物は一生幸せになるという言い伝えすらあるのだ。

そして人間の姿は龍の姿よりも見れない。

何故ならば人間の姿は唯一無二のたった1人の自分の番の物にしか見せないからだそうだ。


伝説上では髪は真っ青でいてまるで全てを真っ青に飲み込むようなそんな色だそうだ。

そして目は真っ赤という相反する色なそうな。

その目は全てを焼き尽くすようなそんな色だ。


そう、これらから言われだしたのが赤鬼はもしかしたら鬼の姿と人間の姿がありこの蒼龍の番なのではないかと今では噂されている。


だが皆あの赤鬼を見た瞬間にこの説はありえないという。

だって…赤鬼は1人を好むから。

実は赤鬼は見た目は怖いが心は優しく幾度も村人や住処の近くに来て困っていた人々を助けているそうだ。


そんなことをしていればお礼をする人達も現れるだろう、だが頑固に礼を言うおうとしても隠れてそこから姿を消す。


そうだまるで自分が関わったらその人が死ぬかのようなそんな様子だと言われている。

蒼龍はまたその逆であり誰にも心を開かず冷徹であると言われている。


その為ありえないと言われていたのだが。

ある日この説は正しかったと言われた。

その理由は蒼龍が赤鬼を抱いていたのだ。


何処で見れたかは蒼龍が見られるという説がある山があったのだが、その山には毎年沢山の人が登るそうだ。

その時ある人は見た、赤鬼といわれる者を抱いている所を。


その者は隠れ少し見ていると赤鬼から血が出ており見てみると胸には大きな穴が空いており。

もう少しよく見てみると指にはなんと人間で言う所の薬指に指輪がしてあった…


まさかと思い蒼龍と思われる女性を見ると薬指に指輪があった…

蒼龍の伝説の通りその女性は髪は真っ青目は真っ赤だったため確信に至っていた。


そしてその者は赤鬼と蒼龍は番なのではっていう説を この旅人は知っており、静かにその場を去ったそうだ。


その者はそれを伝え、皆は近ずかないようにした。

そうして少したったある日その山は跡形もなく消えていた…


だが1つだけ池が残っていたその近くに住んでいる人達はこの池を蒼龍の涙とし伝説を伝えて言ったそうだ…』


『凄い感動的な話だね!』


『ああ、そうだともそして龍よ、この物語はもう1つ裏の話もあるが…龍はきっと自分の力で見つけれるよ』


父さんは優しい目をしながら頭を撫でてくれたっけな…

この話の裏話か、あの伝説は1回自分の力で幻学園に行ったら調べてみよう…

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