第6話「え!?エルフって存在するんすか!?」

「あ、そうそうもう1つ大事な事教えてなかったわ」


蒼祈さんは何かを思い出したらしい。


「あ、はいそうなんですか、それでなんなんですか、その大事なことって」


俺は父さんから聞いた伝説のことについて考えていたため声が少し裏返ってしまった。


「龍くんって異世界系好きよね? だからエルフって知ってる?」


エルフ…? あのエルフかな?


「あのそれって異世界系で定番の耳が少し鋭くてめちゃくちゃ美男美女で魔力が高いって言うのが定番のエルフですか?」


俺はついついオタク口調で言ってしまった。


「ええそうよ、幻学園にはエルフとか他にも獣人とか他の種族とか居るわよ、どう楽しみじゃない?」


俺はこれを聞いた瞬間頭の中に?が充満した。


「えっと…あのそれって妄想の中のお話では…?

実際に獣人やエルフとか居ないと思うんですけど…」


バカバカしいと思いながら蒼祈さんに言うと、蒼祈さんはこう言った。


「この世界にはね、エルフや獣人や他の種族も隠れ住んでるのよ?でも、それが一般人には見られないだけ。私達が行く幻学園に大体の種族は集まるからね。

幻学園は世界のあらゆる種族が集まる場所でもあり色々な事を教える場所でもあるわ」


俺は驚きでいっぱいだった。

だってそんな所があるなんて思うわけないじゃないか!


「えっとそれじゃあ人間って案外そこでは少ないのですか?」


俺はワクワクを込めてそう言った。


「ええそうね、あと種族の特徴だけど、

エルフは君が言った通りに美女が多いわ。でもエルフは女性しか居ないの男性はエルフの女性からでは生まれないから他の種族と交わる事でしか生存出来ないのよ? まあ大体は人間の男性と交わるのだけどね。

あ、あと長寿でもあるわね魔法の適性も高く毎年多くのエルフ達が入学するわ」


俺は正直これを聞いてワクワクしていた、だって

エルフだよ? 興奮するしかないじゃないか!あとそれに他の種族もいるんだよ?めちゃくちゃ楽しみじゃないか!


「そこで興奮するのはいいけど入学したらその顔抑えた方がいいわよ、あと君が入学するクラスは君以外女性で男性とか人間は居ないから宜しくね」


ん?なんだって…?男性は居ないし…?人間も居ないだって…?ん?あれ…?じゃあ事実上俺ハーレム?

俺がそんな事を考えていると瞬間的にビンタが飛んできた。


「ねぇ、貴方今、事実上ハーレムって思ったでしょ? 私が妻なのよ…? 余り他の子を見たりしたらダメだからね…?」


蒼祈さんは顔が赤く少し泣きそうになりながらそう言ってきたぶっちゃけめちゃくちゃ可愛い。


「あ、はい分かりました、それでそのクラスにはエルフとかいて他の種族ってなんですか?」


俺はとりあえず話題を変えることにした。


「えっとね、確かエルフが一人、獣人の子が2人で…あと精霊の子も居たわね、あとはドワーフの子ね、あと2人はどうだったかしら…」


おお、めちゃくちゃ有名な種族ばっかりだ!


「めちゃくちゃ楽しみです!、あとそんなに隠れ住んでたんですね」


俺は驚いていた。


「ええそうよ? 皆気付いていないだけでもっともっとほかの種族もこの世界には居るわ皆は見えていないだけよ?ふふ」


この世界奥が深いなぁ、これから行く幻学園がめちゃくちゃ楽しみだ!


「あ、あと今から行く幻学園に入る前にある街に入らないと行けないわ」


ある街…?俺が知ってる街だろうか…そう言えば

ここら辺俺見た事ないな…?何処だろう…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る