第3話「向いに来たのは使いという名の嫁でした」

「おはよう」


俺は汗で濡れた服を着替え、部屋を出た。

下に降りてから父さんと母さんの所にむかう。


「「おはよう」」


母さんと父さんは同時におはようって言ってきた仲良い事だな。


「何時に来るんだろう…使いの者をむかわすよって書いていたけど…」


そう、問題は時間なのだ、深夜とかにこられたら

たまったもんじゃない…早く来て欲しいものだが。

今は朝の7時50分…本当なら電車に乗って学校に行き入学式をしているところなんだけどなぁ…

そう考えていると。


ピンポーン


「どうやら来たみたいだな…」


俺は走るとまでは行かないが早歩きで玄関に向いすぐさま扉を開いた。


「貴方が鬼塚龍くんですか?」


扉を開いたと同時に目に入ったのは、太陽の光に照らされて、とても美しく綺麗な青色な髪、顔は物凄い整っており、街を歩いたら確実に全男子は振り向いてしまう。


それぐらい美人なのだ、それでいて身長は俺より小さいから多分160あるかないかくらいだ。


服は黒のスーツで凄い似合っている、それにスタイルもめちゃくちゃいいすらっとしている。


足には程よい肉が付いていて、あの足で膝枕とかされようものならばすぐに骨抜きにされてしまうだろう。


きわめつけに、胸がとても大きく、触れたりでもしたらすぐに理性など消し炭になってしまうだろう。


この女性に惚れた男子は数多くおると瞬時に俺の脳は理解した。

声すらも透き通った声で綺麗だ…まさに完璧と言えるだろう…


「あの…どうしましたか?」


俺は彼女に見とれていたせいで反応が遅れた。


「あっはい、俺が鬼塚龍です」


俺はどうやらこんな女性にあったことがないからか思考が停止していたようだ…


「あぁ良かったぁ」


安心した笑顔はまるで女神そのものだった…


「あ、あの取り敢えず貴女が俺を向いに来た使いの者ですか…?」


俺はこんな美人が向かいに来るとは思えずそう聞いてしまった。


「えっとそうですね、私が貴方を暗殺学校に連れて行く人です」


彼女はそう言いながらにこっと笑顔を向けてきた…

一言いわせてくれ、クソほど可愛すぎて死にそうだ。


「あ、あのそれじゃあとりあえず中にどうぞ」


俺はそういい中に案内した。


「初めまして」


彼女はそう言って俺の家族全員にお辞儀をした。


「私の名前は蒼天蒼祈(そうてんあおい)と言います、今日は入学の説明と何故貴方が選ばれたのかの理由と今後の予定についてお話させていただきます」


そう話す彼女はとても美しかった、美人は何をしても様になるなぁ。


「それで息子は何故選ばれたのですか?」


父さんは真面目な顔で蒼祈さんに聞いた空気は凄い重い…


「はい、お子様が選ばれた理由についてですがその異様な才能です、まずは頭が凄いいいんじゃないですが?」


俺はゴクリと喉を鳴らしてしまった、だから俺は不登校になったというのに…


「本当に政府から来たのですね」


父さんは異様に落ち着いていた…


「はい、信じていただきありがとうございます、それであなたのお子様は物凄く頭が良いだけではありませんその身体能力もです、急に失礼ですが運動会や体育大会は何故開かれると思いますか?」


俺は少し考えた。


「親睦を深めたり皆で一緒に頑張ったりするためとかですかね」


俺がそう言うと彼女はこういった。


「それもあります、なんなら一般的にはそれが正解です、ですが、こちら側ではそれが開かれる度に政府の人間の1人が必ず見に行って見分けるのです、全国でよりすぐりの才能を持つ子供たちを、その子供達は毎年多くてもで10人、少なかった場合は0人です、今年は龍くん含め5人です歳はバラバラですが」


なるほど…つまり俺は数少ない選ばれた1人なのか…


「あれ?でも俺は普通の身体能力じゃなかったですか?」


そう俺は普通の身体能力なんだ、周りから見ても少し良いかな?程度なのに選ばれる理由が…


「その事についてですがこちらに入学された時点でお話します、そして今後の予定についてですが貴方は私と一緒に暮らしてもらいます」


は?


「えっとそれって同棲するって事ですか?」


俺は空耳かと思い聞いてみた。


「そうですよ?」


にこりとそう返してきた、くそ可愛い。


「理由は私の部屋しか入れる部屋が空いておりません…それにまだ言わないでおこうかと思いましたが龍くんと私は入学と同時に結婚する事になっています」


顔を赤らめながらそう彼女は言い放った。


「え?」


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