分かりづらいって困りますね(私だけ?)

 オリンピックの時に話題になったピストグラム。あれを創るデザイナーさんって凄いっ! 一度見たら何があるのか分かるし何だか理解できるって、本当に才能とセンスなんだなぁ~と思うのです。


 なぜそんな話? というと…、本日のお話は分かりやすいはずのマークに翻弄されたアホなかいりさんのお話だからです(汗)

 夢でも「食神」でもない、アホなお話。良い子は真似をしちゃいけないお話です。


 あぁ~でもあるある~! ってクスって笑っていただけましたら、本日も幸いです。


 ではイってみましょう!


* * *


 ある日の事。かいりさんは朝のエレベータ―を待っていました。当時働いていたビルは、たくさんの会社さんが入っていたので、エレベーターは老若男女乗り込みます。


 かいりさん、エレベーターの主導権を握ります。ボタンパネルの前を陣取りました。そうした方が降りやすい、ただそれだけの理由です。


 もう皆さん乗り込んだし、あとは自動的にエレベーターのドアが閉じるのをまっています。


 そんな時、遠くから小走りでくるオジサマが一人。かいりさん見えちゃったのです。


 そして、もちろん! ドア開けなくちゃ! って思って「開く」ボタンを連打します。



「あれ?」


 そうです。ドアは開かないのです。


 でもオジサマ。ドアが開くと思って駆け込みます。


 ガシャン。 ドアが…、ドアが…。オジサマの顔を見事に挟みました!


「…!」


 綺麗に挟まれたオジサマ。あぁ~ごめんなさい。


 エレベーターのドアは、オジサマを一度挟んだ後、静かに開き始め…そのオジサマは何事もなかったようにエレベーターの中に。

 かいりさん、ちょっと笑いをこらえるのに必死です。


 う~ん。でも…どこかで見た顔です。


 なんだかんだ言って、エレベーターは降りる階に到着しました。


 オジサマなんと、同じ階で降りたのです!


 ヤバイ…。同じ会社の人だ。かいりさん、咄嗟に上の階までエレベーターに乗り続ける選択をしました。もちろん一緒にいた友人も。



 そうなのです。もうお分かりですね?



「ちょっと!かいり。今の人、社長だよ! しかもあんた…、『閉じる』ボタン連打してたから」

「えぇぇぇぇぇぇ!」


* * *


 この事件の一件以来、かいりさんはしっかりと自分の手でドアを抑える、またはボタンから離れてエレベーターの奥に立つことにしたのでした。


 あのボタンのマークは分かりづらいと思うのは私だけなのかな~??




END

*焦ってボタンを押すのはやめましょう。

*エレベーターの事故防止センサーは、機種によって違うようで…下についていると足を差し出さない限り、顔や手だけではドアは閉まる仕様のようです。エレベータの内側の扉っぽいやつを押し込めは開きます!

*今夜もお付き合いいただき、ありがとうございました!(ぺこり)

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徒然なる夢物語に意味はあるのか…な? 桔梗 浬 @hareruya0126

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