第9話 ギャル聖女のお友達

「トリっちじゃん! 会えて嬉しい!」


 金髪のポニーテールをたなびかせた女の子が、トリーシャに抱きついた。


「市場で愛するトリっちに会えるなんて! 今日はちょーツイてる日だぁー!」


 女の子はトリーシャに頬ずりする。

 友達にしてはかなり距離が近いな……?

 まるで恋人みたいな。


「もお、エリン。人前ではやめてよ」


 女の子の名前はエリンと言うらしい。

 トリーシャはぐいっと、エリンを引き離した。


 でも「人前では」って、二人はどんな関係なんだ?

 俺は少し不安になる。


「アルくん、この子はエリン。聖女学校の同級生なの」

「はじめまして。エリンさん」

「ちっす! アルくんさんは、トリっちの彼氏さん?」

「ちょ、エリン! アルくんは彼氏じゃないから!」


 ううっ……トリーシャ全力で「彼氏じゃない」と否定されると、ちょっぴり寂しいぜ。


「あやしー!」

「本当に違うってば!」


 顔を真っ赤にして、必死に否定するトリーシャ。

 必死すぎて逆にもっと怪しまれてしまう。


「へえ。彼氏じゃないなら何なの?」

「えーと……親戚のお兄ちゃん、かな?」

「なんで疑問形なの?」

「アルくんはあたしのお兄ちゃんで、お友達で、あと……」

「あと?」


 エリンはニヤニヤしながらトリーシャの顔を覗き込む。


「うー! 何でもない!」

「トリっちはわかりやすいなー! 彼氏さん、これからよろしくっす!」


 ……ダメだ。完全に彼氏だと思われている。



_________________________________________

【★あとがき】


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くたびれた錬金術師の俺、8年ぶりに再会した美少女聖女様と同棲を始める。甘々すぎてダメ人間にされそうだ。 水間ノボル🐳@書籍化決定! @saikyojoker

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