023

 息を吐いて、緊張を頑張って解してみる。教室のドアの前。緊張は最高潮に達している。だから少しだけでも和らげないかと思ったのだけど、どうやら難しいようで、わたしの緊張は解されずに居る。くそぅ、堂々鎮座しやがって、わたしの中から消えてなくなってしまえっ。


 息を吸って、大きく吐く。アリシアさんに教わった緊張を解すおまじないも意味を為さなかった。何かそういう魔法は無いんですか、と聞いてもそんなのは無いっ! の一点張り。たぶんあるんだと思う。でもそれを使ってくれなかったのは決して意地悪というわけじゃなくて、わたしの為、なんだと思う。そんなの使って克服してもライラに顔向け出来ない。それはわたしじゃ、無い。


「……………………………………………………っ」


 おまじないと言っても魔力が籠っているモノじゃない。ルーチンの様なモノ。心臓がうるさい。息が少しずつ荒くなる。何を怖がってるんだろう。誰もわたしなんかに興味は無いはず。ただのクラスの中の一人。わたしがアリシアさんの養子だとか次期神子候補だとかそういうのを知っているのは居ないはず。そういう風になるようにアリシアさんとセニオリスさんが手を回してくれたのを知ってる。セゼザイル学校長も色々と工面してくれたのも知っている。だから怖がることは無い。無いんだ。けれど、足が、手が動かない。


 なんで? どうして言うことを聞かないの? わたしは、ちゃんと決めたのに……っ! ユメ様にも言われて、アリシアさんにも言われて、ククルさんにも言われて──────────────────そっか。そうか、わたしの意思じゃ、無いんだ。全部言われただけ、全部指示されたみたいなモノ。だからこれらは全部わたしじゃない。


 溶けていく。心が締め付けられる。息が荒くなっていく。信じたモノは自分の主義主張と違う。けれど、そうやって縋らないと、どうにもならない。わたし、は。


「どうしたの?」


 肩をポンっと叩かれて、体がビクっと反応する。声にならない音も発して飛び上がって、


「うわっと。……大丈夫? 汗、凄いけど」


「……っ、えと、あのっ。だ、だだだだ、大丈夫……っ!」


「いや、大丈夫じゃないでしょ……。緊張、してるの?」


「……………………………………っ」


 何か、返さないと失礼になる。でも何て言えばいいのか。えと、こういう時は、えと……っ!


「大丈夫だよ。まずはゆっくり落ち着いて深呼吸しよっか。ほら、吸って…………吐いて………。荒い呼吸だと余計追い込まれちゃうからね。落ち着いて呼吸すると少しはマシになるよ。あと、はい、飲み物。落ち着いて飲んでね」


「……………あ、ありがと、う……っ」


 差し出された飲み物を少しだけ飲む。瓶に入れられた簡易的なボトル。そこに入っていたのはただの水だけど、とても美味しく感じる。緊張の所為で吐きそうになっていたのを無理やり流し込んでようやっと落ち着く。


「落ち着いたみたい……だね。私はヴェルニア・フォン・ヴェルディオン。ベルかニア、好きな方で呼んで」


「え、えと、わ、わたし、はっ、ミーシャ・ありし…………ミーシャ・ファブラグゼル……、だ、よ……っ」


「ミーシャちゃんかぁ、可愛い名前だね? さ、入ろ? そんなに緊張する事は無いよ?」


 ヴェルニアさんはわたしの肩をポンっと叩く。優しいヒトだ。優しくされている自分が情けなくなる。


「…………………────っ」


 ドアに手を掛ける。ドアを開くのにそこまでの力は必要無い。けれど震えているわたしの手ではそれさえも難しい。ヴェルニアさんがそっとわたしの手の上に重ねる様に手を置いて、一緒にドアを開いてくれる。


 ようやく開かれたドア。視線は集まらない。まばらにこちらを見る程度。分かっていたんだ。そういうモノだって。でもわたしは……、弱いから小さい可能性から逃げてしまう。


「………………………………………………………っ、」


 怖い。まだ、怖い。心臓が痛い。呼吸がまた浅くなる。でも、ここまでしてもらってやっぱりダメでしただなんて、そんなの、良い訳無いでしょ。


 …………一歩踏み出して、その軽さに驚いた。


「ね? 案外大丈夫でしょ?」


「…………………………………………っ!」


 そう。結局全部わたしが怖がりすぎてるだけ。知ってるよ。いつもそうだったじゃん。言い訳だけは上手いから目を逸らしやすかったけど、さ。


 わたしはこれを乗り越えられる? ……本当に? 教室に入る、たったそれだけの行動でここまでの症状が出てるのに?


「……、後ろの席に座ろうか。自由に座る形式で良かったよ」


 ヴェルニアさんはわたしを気遣ってかそのまま後方の席へと私の背中をさすりながら移動する。


「ミーシャちゃんは、いつもこんな感じなの? 緊張しちゃいやすい体質?」


「……えと、そ、そう、なの……。き、ききき緊張する、とまともには、話せ、なく……てっ」


「そかぁ。でも、それでも学校に来たのはとてもすごい事だと思うよ。私だったら絶対無理」


「…………せ、折角、用意し、てもらった席……だからっ、む、無駄に、したくなく……てっ」


「ま、そうだよね。ここに来れるって事は頭は良いって事だし、お金もかなりな額払ってるはずだし……。来ないと勿体ないよね」


 彼女は微笑む。このヒトからはとても優しい温度を感じる。多分善意の塊みたいなヒトだ。わたしとは違う。たぶん対極的な位置に居る。重い杖が余計重く感じる。教室の後方の壁には杖のホルダーが人数分付いている。アリシアさんに貰った宝石を砕いて、前にアリシアさんが学校長をぶん殴った時に使っていた秘匿結界を起動する。盗難防止だ。


「……今の、ミーシャちゃんの魔法?」


「ち、違うっよ。ほ、宝石、魔法……っ」


「宝石魔法……!? やっぱお金持ちの家なんだねぇ。あれ、でもファブラグゼルって聞いた事無いな?」


「あ、あはは……」


 そ、そっか。あまりにも普通に渡されたから価値とか解って無かった。宝石なんだからそりゃ高価に決まってるっ! ちょっとやらかしたかもしれない。アリシアさん達と一緒に居るとお金の価値感が崩れて行ってしまう気がする。


「ミーシャちゃんは、どうしてこの学校に?」


「えと…………」


 どう説明しよう。次期神子候補だなんて言えるわけがないし、アリシアさんの名前も出すわけにもいかない。


「あ~……、もしかして親に言われて? 私もそうなんだよねぇ。ヴェルディオン家の娘が学校に行かないなぞ言語道断っ! お前の頭なら学校くらい受かるだろうっ! って言われちゃった……」


「そ、そそそ、そう、なんだっ」


 ちゃっかり彼女はわたしの隣に座った。面倒見が良いのだろう。わたしなんかに構っているのはその証拠。わたしなんか。…………。


「でも、まあ悪いコトだけじゃないしね。まだ始まって……いや、まだか、これから始まる前にこうして可愛い可愛い猫虎族の女の子と知り合えたわけだしっ!」


「…………………………………………………………」


「あ、ごめん。種族の事言われるのあんまりだった? そ、そうだよね。ごめんっ、魔法学校にセリアンスロープが来るのって珍しいからさ」


「あ、う、ううん。だいじょう、ぶ」


 このクラスにはわたし以外には居ない。というかもしかしたら新一年生全員含めてもセリアンスロープはわたし以外居ないかもしれない。余計心細い。


「杖もかなり上等なモノだしねぇ。良いなぁ……っ! ね、魔法はどれくらい使えるのっ?」


「えと、その、魔法、は……あんまり、で……」


「あら、そうなんだ。ま、これから学んでいくモノだもんねぇ。寧ろ使えるならここに来る意味無いし! あれ、でもじゃあなんであんなに上等なモノを?」


「えと、……せ、説明するのが、む、難しい……んだけどっ」


「うん。ゆっくり聞かせて?」


「わ、わたしの魔力回路、がっ、なんだか特殊、みたい……で。い、一度作った魔力をは、離さない性質、みたいっで。強制的に吸わない、とっいけない……みたい、で……」


「ふむ。なるほど、杖にその機能が備わっているんだね?」


「そ、そう」


「そっかぁ。じゃあ施されてた宝石は見た目の為じゃなくて魔力を溜める機構という事か……。なるほどなぁ。そういう使い方も出来るのか。面白いなぁ」


 彼女は目を輝かせる。こういう時どうすれば良いの? 興味を持ってくれるのは嬉しい、けど……。


「あ、ごめんね。わたしの家って杖職人だからさ。そういうの聞くとワクワクしちゃうというか。まぁ私は継ぐ気は無いんだけど……。お兄居るし」


「そ、そうなんっだ」


 杖職人……聞いた事あったかな。私が知らないだけだろうけど……。だって杖の構造ってかなり複雑だったはず。わたしの持つ杖なんて複雑怪奇すぎてどうやって作ったのか見当も付かない。出力装置であるはずの杖をキャパシタに変更して蓄えることも出来る様にしたって、一体どういう作り方をすればそんな事が可能になるのだろう。


「杖は魔力伝導率を上げる事によって術者の実力以上の魔法を撃てるようにするモノ。だけど、伝導率が高ければ良いという訳でも無いんだ。伝導率が良すぎると扱いにくくなる。扱いにくいというだけならまだマシ。最悪なのは暴発。アグニ使おうとしたけど出力が強すぎて構造が変化して別の魔法に変遷する。これが暴発。だから基本的に扱うヒトに合わせて杖を作るんだけど……。ミーシャちゃんのはウチの製品でも無いし、今まで見た事が無い製法を使ってる……ね。どこで買ったのっ?」


「え……っと、も、貰ったモノっだから、そういうのは、わっ分からなく……てっ」


「あらそう。残念。気になるなぁそんなめちゃくちゃな作り方してるのに凄く繊細な作りを実現する職人なんて……あぁ気になるなぁ」


「ふふ、ヴェルニアさん、は。杖が好き、なんだね」


「…………そうかな。親から譲り受けた要らない癖だと思うけどね。あと名前、ベルかニアで呼んでって言ったでしょー。このこのぅ」


 彼女はわたしの両頬をぷにぷにと突く。距離感バグってるよこのヒト。いや、今のわたしにはこれくらいが丁度良いのかも。


「でもま、ほんとに継ぐ気は無いよ。お兄の方が私より杖好きだし……。私はのびのびとやるんだぁ。というかお前は継ぐよりも嫁に行けってうるさいし……」


「よ、嫁……………」


 他人事じゃないな、ははは。ライラ、逃がさないからね。


「ま、そんな相手居ないんだけどさぁ。………………何、その反応。もしかしミーシャちゃん……」


「……………………………………!」


「ま、そうだよねぇ。宝石魔法を使えるし杖もかなり上等なモノを使ってる。相当な御家の生まれとお見受けする……。許嫁とか居るよなぁ……」


 まぁ、許嫁か。間違いでは、無い? 細かく言えば少し意味が異なっているけど、アリシアさんが了承している以上、あとはライラの両親だけ。ライラの両親も一応挨拶はした事あるし、良いヒトだったけど、ライラは言ってるんだろうか。言ってるとしたらなんだか恥ずかしい。


 相当な御家って部分は否定したいけどしづらい。アリシアさんの養子という時点で事実ではあるんだ。養子、か。それも別に親が亡くなったからという理由ではなく神子候補だからってだけ。シグとは違って養子という言葉にそこまでの重みは無いんだけど……。これじゃ言ってる事がめちゃくちゃか。


「ミーシャちゃんは、学校出たらどうするの?」


「えっと…………ど、どうするんだろう、ねっ」


 誰か教えて欲しい。わたしは一体どうなるんだろうか。神子になる? それが一番良い結果だと思う。少なくともアリシアさんとセニオリスさん、そしてユメ様は喜んでくれると思う。だけど、わたし自身はどうなんだろう。アリシアさんの言葉、進む道はキミが決めるんだ、という言葉。あれをそのまま鵜呑みにして良いんだろうか。


 つっかえが取れない。


「親にこうなれ……とか言われてないの?」


「えっと…………い、一応候補、は。けど、べ、別にそれじゃ、なくてもっい、いいって」


「へぇ~……ちょっと違うけど私と似たようなもんかぁ。嫁に行けとは言うけどお見合いとかしないって頑固親父が言ってるし。幸せにはなって欲しいみたい……? 良くわかんない」


 神子、か。神子かぁ……神子なぁ……。簡単に決められる選択じゃないけど、何を選んでもアリシアさんは間違ってないって肯定するんだろうなぁ。それはなんだか違うと思う。


「難しい顔。ミーシャちゃんはころころ表情変わるね。緊張は……まだしてるみたいだけど」


「ご、ごめんなさい……っ」


「なんで謝るのさ。それもミーシャちゃんの個性だよ。気にする事無いんじゃない?」


「…………約束、したから」


「そ、か。それじゃあ頑張らないとだね」


「う、うんっ」


 約束したから。何か、奥の方が腐っていくような感覚がある。約束だからって、それはわたしの本心か? 何の為に変わる? ライラの為? ………………、わたし、は。


「ま、でもこうやって教室に入れたんだし、大きな進歩じゃない?」


「そ、そうだと、いいっな」


 そうやってなんとか会話して、暫くすると教室のドアが荒々しく開く。話している間も何人かが登校して来ていたけど今回は生徒ではなく教務であると一目見てわかった。


「………………」


 静かに教壇に上がってわたし達を一瞥すると、大きく息を吐いた。


「今日からお前達を担当する、オーゼムだ。よろしく頼む。魔法を扱える者もまだ扱えない者もここでは皆平等だ。質の話ではない。お前達はまだガキだ。あと三年で成人しようがガキだ。扱えるだけではなく使いこなせなければならない。この差が分からない内は卒業出来ると思うな」


 たぶんなんとなくで使うなって事を言いたいんだと思う。理念と理論と構造を理解しろって話。一応理論や構造を把握しているモノもあるけど、把握しているだけで使った事は無いし、たぶんこの教室の中に居る誰よりも中途半端だ。


「ま、挨拶はこのくらいにしておいて。今日は講義は無い。配布物を渡した後、軽いレクリエーションを行い解散とする。お前らどうせまともに教室の奴らと喋れてないだろ」


 ま、いわゆる親睦を深めようぜって奴。と教務の女性は大雑把に言って教室に抱えてきたモノを配布する。魔法で浮かして配布する、なんて。かなり精密な作業だと思うのだけど、彼女は平然とこなす。教務なのだからこれくらいはと思うかもしれないけど、紙一枚一枚を丁寧に配布するなんてかなり神経を使う事だ。魔法で浮かすのはまぁ簡単だろう。魔力で押し上げれば良いだけなんだから。でもそれを動かして四十人弱の生徒全員に配布する、なんて。


 アグニさえも使えないわたしからすればとんだ技術だ。アリシアさんの魔法で目は肥えているとは思うけど、やっぱり教務っていうのはそれ相応に教務になれる理由があるもんなんだなぁ。


「よし全員受け取ったな。教科書複数に教養魔導書二冊、その他連絡事項。念写するの面倒だから無くすなよ」


 オーゼム先生は溜息混じりに苦笑い。念写が使えるのだろうか。あれは魔法というより魔眼と言った方が正しいのではないだろうか。魔力を使うのはそうだけど、どちらかというと魔眼系、超能力と言った方が良いと思う。魔法って言われても納得は出来るけどね。


「各自目を通しておくように。……、十分後簡単なレクリエーションを行う。とは言っても遊びにはならないと思うが……自己紹介もまだなのにな!」


 彼女は笑う。そういえば自己紹介よりも先にレクリエーションを行うなんて珍しい。レクリエーションを通じて名前を知れるとか、そういう事だろうか。


「レクリエーションの説明をしておこう。お前らの背中に先ほど紙を張り付けた。魔力で張り付けてタグ付けしたから自分の手では剥がせないが、他人なら簡単に剥がす事が出来る。お前らには相手の背中に着いた紙を手に取り書かれている名前を読み上げろ。それがポイントになる。紙を奪われたモノはポイントはゼロになり失格、持っていたポイントは奪った奴のモノになる。ま、このルールならポイント制は要らないんだが、それじゃ名前を読む理由が無くなるからな」


 先生はあぁ面倒だと呟いて、


「場所はここではなく外で行う。魔法の使用は許可しない。純粋に楽しめ」


 さ、最悪だ。最悪なイベントだっ! わたしにとってもっとも嫌なのが来たっ! わたしにそんなことが出来るとでも!? 見くびらないで貰っていい!? ヴェルニアさんの背中の紙さえも取れないと思うんだけどわたし!


「今取った奴は失格だからな、悪さするなよ~」


 先生はそのまま教室を出て行ってしまう。たった三分ほどの出来事だったけど、わたしにとって最悪な事が起きた気がする……っ!


「ど、どどどどどどどうしよ、うっ!」


 顔が青ざめていくのが解る。無理だよ無理無理絶対無理っ!


「わぁお。大丈夫落ち着いてミーシャちゃん。最初に私が取ってあげるから。じゃないとミーシャちゃんが死んじゃう……っ」


 良く解ってらっしゃる。死にますっ! わたし! 他人に背中触られるのも最悪だけどヴェルニアさんならまだ大丈夫、なはずっ! このヒトは良いヒトだから、きっと大丈夫。だけど他のヒトは無理。マジで無理。勘弁してください。女の子ならまだ……けど男の子は本当に無理。恐怖症な訳じゃないけど……さ。


「あはは、面白い子だねぇミーシャちゃんは。大丈夫。任せといてよ」


 ヴェルニアさんは太陽の様に眩しく微笑む。信じて任せよう。どうせわたしにはどうしようも無い。というか、他の子も知らない男の子に触れられるのとか嫌じゃないんだろうか。十二歳って思春期真っ只中でもあるんだけど……。あ、ヴェルニアさんはそんな事無い様で……。やっぱりわたしとは根本的に違うんだろうな。わたしと違って……うぅ……。


「ま、でも私もぼちぼち適当な子にわざと取られようかな。目立ちたくないし」


 やっぱり、いい子だ……っ!

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