普通じゃないと自覚する主人公から見る、みずみしい世界。

誰しも、自分は他人と違うのかもと認識することがあると思います。
そういった自覚が、より強い主人公はとにかく生きづらい。

しかし、その生きづらさすらも美しい文章を通すと綺麗に映ってしまいます。

うまく会話できない主人公の才能とでも言うべきものが、最後には一つの形となって結実します。

地の文の美しさ、結末へ導くまでの展開、どちらも素晴らしいです。

ぜひ、ご一読を!