お昼に迫ってくる変態妹と静かに食したい姉の私②
私は、そんなことを思いながらも、クラスメイトや一緒に囲んで食事を進める友達を、眺めながら、なんとも言えない視線や好奇の目に晒されながら、食事を進める
しかし、その中で1番明るい子が私たちに話しかける
「それにしても、2人ってこうしてみるとすごく似てよね」
そういって無垢そうな笑顔を浮かべる美希という同級生はそれに続いて話始める
「髪は郁の方が短いけど、同じくらいにしたら大差なさそうだし、咲ちゃんはいつもは無表情だけど郁を見る時は何だか嬉しそうな顔してそれが姉妹揃って同じような微笑みだから、前までだとそうは思わなかったけど意外と同じなんだなぁ〜って思ったよ」
「言われてみれば確かにね、普段離れて過ごしてたからそう言われてみると、姉妹だと再認識できるわ」
「そうね、でも美希そんなことを平然といったらほら郁ちゃん、どんどん真っ赤になってるよ?」
一緒に囲って昼を共にしていた友達3人がそう私たちに問いかけている事とそれみよがしに妹の咲は少し微笑みながら私の足の太ももに手を置いて平然としている
それもあってか私はなんとも言えない思いを抱きながらぐちゃぐちゃになる感情を必死に抑え込むのに私は目を背ける
そうしていると咲が、私の友達に────
「私、本当はおねぇの事が大好きなんですよ」
そんな事を、咲は平然と言ってのけて続けて話す
「今までは、陰ながらおねぇを見ているだけで良かったんですけど、もうそれだと、ちょっとものた───」
「あはは、ごめんね最近この子かまって欲しくなったみたいなんだよねだから、少しだけ多めに見てくれるとうれしいなぁ〜なんて」
そう言って必死に、取り繕うように私は妹との関係がただならぬモノだと認知されないようにちょっとあからさまかもしれないけど曖昧にしてしまえばと思いそんな言葉を口にする
そうな事を必死に少し早口でいったら2人は少し驚いていたが、先程元気よく話していた美希を制してくれた友達の千花は少し微笑みながら何かを察したのか、それ以上は言わないようにしてくれているのか、追求しないように黙っていてくれた
それから、少し風変わりした妹と少しだけ揶揄かわれながらも昼ごはんを終える
その昼ご飯を終えた後に妹から、少しだけ悪戯を仕掛けるような黒い笑みで────
「おねぇの太ももすっっごくスベスベしてて、触り心地堪らなかったよ♡」
そう言われてからも、何だかもう咲とのあの日々はもどならいのだろうと思いながら私はどんな感情でどんな事を抱いているのかめちゃくちゃになる思いを必死で取り繕うように、午後の授業を受ける支度をするのだった
私の妹は変態です。~対戦ありがとうございました!!だから私に近づくな!!~ 四季想歌 @ro-renkreuz39
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