第20話 クールやら詐称やらが発覚して次から次に新要素実況欲が湧き出てきたのでありますがこの先どうしていいかも分からない古舘なのでありました!

 ショーンKのせいで地獄のような空気になっていた広大な草原だが────


「とにかくですよ」


 草と風の音を切り裂くナスカの一声いっせいが空気を変える。


「こんな変な人を私は味方と認めませんからね!」


「気まずい空気から一転ナスカの強気な発言からまたも気まずい空気であります…」

「あと私の名前呼ばないで」

「ひぃん…」


「これは指揮官からの命令だナスカ。古舘さんは仲間だ」


 ショーンKが冷静さを取り戻しナスカを諭す。


「…ちっ」


 ナスカはショーンKを見てから古舘を鋭い目付きでしばらく睨みつけ、舌打ちをした。


「今舌打ちした!私は傷つきましたまるで心に延髄切りを食らったようだいのk」

「実況しなくていい!!」

 ショーンKとナスカ2人が同時に叫んだ。


「本当に変な人。格好もそうだけど、名前も。」


 ナスカの発言に対しショーンKは、

「さっきは間違えた。本当はフルタという名前だ」

 、と機転(?)を効かせてくれた。


「そしてこの格好はスーツという最新の魔術装備だ」


「そうか。なるほど。」

「おっと!?ナスカが納得した!ショーンもといガンバルデウス恐るべき話術だあ!!」

 ナスカとショーンKが同時にパンチをした。


 両者の拳が左右の頬にめり込みタコのような口になりながら、ぶっ飛ばされた古舘であった。


「とにかくそういう訳で分かって貰えたかな?」

「はい」


「任務は完了だ!みんな!街に戻ろう!」


 気絶した古舘は生き残った兵士の馬に乗せられ兵士たちの拠点に運ばれるのであった。


大きな犠牲を払ったガイコツ軍団との戦争は、これにて終了である。

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