第十八話 亜人系ダンジョン13階層

 亜人系ダンジョン13階層に来た。12階層を攻略が早かったから13階層も続けて攻略しようと思う。12階層に引き続き剣の二刀流で行こう。


 さっそくイエロー・オークの姿が見えた。手にはこん棒が握られている。イエロー・オークは遅いから今回はこっちからむかっていく。


 走る速度の速さに驚いたのか完全についてこれていない。そのままの勢いで右手の剣で腹を切り裂く! しかし脂肪によってか剣を振り切ることができずに途中で止まってしまう。


「ちっ! っ!」


 思わず舌打ちが出てしまった。その後こん棒を振っているのに気づいて跳び下がる。目の前をブンッ! と風を切る音がしてこん棒が通過する。

 危なかった。気づくのが遅れていたらくらうところだった。


イエロー・オークは腹に刺さっている剣を無理やり引き抜いて捨てているところだった。引き抜いた拍子に血が出ていたがすぐにふさがったのか出なくなった。驚異的な再生力だ。


 その間にアイテムボックスから予備の剣を取り出す。持っていてよかった予備の剣!

 取り出し終わったらもう一度突っ込む。そうして同じ場所を切りつけるが、今度はそれほど深く切らないように浅く切る。もちろんこのままだとあまりダメージは与えられない。しかし傷跡は深くなっていく。

 振り下ろされるこん棒を時にはしゃがみ、時には半身になって避けつつ切りつけていく。そうしてある程度傷跡が深くなったところでスキルを使って切る!


「スラッシュ!」


 今度は振り切ることができた。そしてその一撃によってイエロー・オークは倒れた。


「ふう。疲れた」


 まさか受け止められるとは思わなかった。今度からは注意しないと。

 イエロー・オークの死体が消える。あとに残されていたのは原木だった。一応、


「鑑定」


イエロー・オークの原木

イエロー・オークがドロップする原木。加工可能。


 やっぱりイエロー・オークの原木だった。今になると木材使わないんだよな。それより剣はどうなった?

 イエロー・オークに投げ捨てられた剣を拾って見てみる。だいぶ傷んでいるのがわかる。このまま予備の剣を使ったほうがいいか。


 投げ捨てられた剣をアイテムボックスにしまって歩き出す。次はどうやって倒すかな? 首を切りつけようとしても背が高いから切れないんだよな。かといって胴体は切ろうとすると傷めるし。脚を切って立てないようにして首を切るか。


 決まったところでちょうどよくイエロー・オークが現れた。


「よしやるか」


 そうして片足の足首を狙って切っていく。イエロー・オークの攻撃は威力は高いんだろうけど遅く感じるんだよな。そんなことを思いつつ足首を切っていくと片足を着いた。


「スラッシュ!」


 そのまま届く距離になった首をスキルを使って切る! 少し抵抗を感じたが振り切ることができた。首の骨ごと切ろうとすると切れずにつっかかりそうだから、肉だけ切った。

 イエロー・オークは首元を抑えるが、そのまま倒れた。剣を確認してみるが消耗はあまりない。このやり方でよさそうだ。

 ドロップした原木をアイテムボックスにしまって次に進む。


 そうしてイエロー・オークを狩りつつ、ゲートを探していると見つけた。次の階層に行き外に出るとちょうど夜が明けるところだった。


「帰って寝るか」


名前 シヴァ  基礎lv13 男 15歳

ジョブ 戦士lv26 魔法使いlv24 僧侶lv24 生産者lv24 探索者lv26

加護 戦いの神

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る