第2章 再会 第2節 楽しい食事
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「何これ…60憶…どういうこと?」
「私もわからないから、怖いのよ。
振込名義人もすごいでしょ?」
「うん?…セカ…イト…ノカ…ケハシ…?」
国語はあまり得意ではなかった。
中学生の時、
ひらがなが
予習をすると言って、
質問してきたときのことであった。
「ん?『もんで』って何?」
「ああ、これは『かどで』って読むのよ。」
二郎は『門出』を『もんで』と読んで、
意味がわからないと言っていたことを
急に思い出した。
「多分、『世界との懸け橋』だと思うんだけど。
組織名か何かかな。」
「うわー、なんか、
ミステリーって感じだなあ。」
全く、現実感がない。
しかし、これは事実なのだ。
銀行の窓口で、確認もした。
二郎が、
幽霊の話だから怖い、
としか読み取れていなかったことも、
急に思い出した。
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