6話 風俗嬢とは、無常。

 性的な風俗店というのは、女の子の不幸の上に成り立ってる商売だ。


 そうだろう、Mさん。


 俺は風俗について勉強した。俺自身が行くことはないだろう。きっとMさんの痛みを思い出して、気持ちよくなんて成れやしない。


 人間社会は、ただ無常だ。


 あなたはそれを多分よく知っている。


 全てが尊くて、でも、全てがくだらない。だから死にたくなる。


 みゃうさん、わかるかい。


 俺はまだ生きている。


 この世の全てを面倒くさがって、酒を飲んで、ダラダラしてるだけ。


 おっさんになったらホームレスになる可能性が高い。群馬の田舎での一人暮らしなんて、精神障害年金と安いバイト代があれば継続できる、


 精神障害者として、国民の税金をもらって生きてる。生きてていいのか? いいんだ。


 本当に俺はゴミになって、ホームレスになって、ネットに存在を示すことすら出来なくなるかも


 でも俺は、皆さんの幸せを祈っていますから。皆さん、よろしくお願いしますから。


 この世は無常ですから。


 無情じゃなくて、無常ね。


 似てるようで、意味はかなり違うから。


 全てがどうでもいいね。全てがくだらないね。全てどうでもいいね。全ては移り変わっていくね。


 それが無常です。


 1回だけソープに行った。俺はソープで童貞を捨てた。風俗で働いていたあなたのことを思い出して、胸が痛んだ。虚しくなった。悲しくなった。会いたくなった。


 また会いたい。


 ◆


 最近、この世の全てや、自分の全てがどうでも良くなってきてしまいました。


 もう全ての人に、どう思われてもいいや、みたいな。


 全ての人間にセクハラをしても構わないという気持ちです。


 少し自暴自棄かもしれません。


 自暴自棄になっても、犯罪だけはしちゃいかんよ。人を殺してはいけないよ。自分を殺してはいけないよ。その辺はわかってる。いっつオールライト。


 たぶん、言葉として明確化しなくても、俺とあなたは同じような角度から世界を見つめている人だと思うので、いまさら、色んなことは言葉にしません。


 なんか、めんどくせえなあ、みたいな。なんか、気が合わねえなあ、みたいな。そんな感じの感覚を共有できていると思うので嬉しく思います。


 俺と出会ってくれて本当にありがとう。


 全ての人間に感謝する。


 ◆


 人間と人間が絡み合う。心を確かめ合う。最後には体液が出る。まぬけだ。


 愛しておくれ。


 誰か俺を愛してくれ。


 俺は愛に飢えている。


 粘膜と粘膜で繋がれたら、俺は死んでも構わない。


 というのは嘘。


 歪む景色が、歪む価値観が、、、


 この世は汚い。そんなことみんな分かった上で、生きている。


 生きてるって悲しいね。でも時々楽しいね。


 だから辞められない。人間を。






 次回に続く

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