第39話

「なぜ、どうしてこんな事をした!?ダール」


「俺の俺の誘いを断ったからだ!!分かるよな!?テニー俺より権力が低いものは、権力が高い者に従わなければいけない。それを何より分かっているのはお前だろ!?分かってくれるよな!?」


「そんな事で後輩を傷つけていいと思うのか!?衛兵こいつを牢屋に入れておけ」


ダールは生徒会長が呼んで衛兵に連れて行かれ牢屋に連れて行かれた。


「すまない、俺の同級生ダールが大変失礼な事をした」


「い、いえ...」


どうやらダールは生徒会長の同級生だったようだ。

色々生徒会長がやって収集をつけてくれる。


あとは、生徒会長が全て説明しておくと言われ、俺はもう帰っていいと言われたので帰ることにした。


*****


翌日学園に向かうと、生徒会長が校門の前で待っていた。


「昨日はすぐに君を助けることができなくて悪かった」


「い、いえ」


「悪いが少し来てもらいたいところがある。」


一緒に登校していたイーナと別れ、生徒会長について行くと犯罪を犯した人が収容される刑務所の檻に連れて来られた。


「ここは?」


「ダールが収容されている刑務所だ。ルッチには見て欲しいの」


目の前にいるには、ダールだった。」


「すまない、会いたくないのは承知だが顔を合わせてくれ」


「まあ、いいですけど」


と、顔を合わせると昨日会ったような何かに取り憑かれているような顔ではなく、普通の顔になっている。


刑務所に入り、会心でもしたのだろうかと思ったが、どうやらそお言う事ではなかった。


「ダール、昨日この子にやった事は覚えているか?」


「ああ、覚えている。悪い事をしたと思っている。すまない」


ダールは素直に俺にやった事を謝ってくれた。


「どうしてルッチを襲った?」


「分からない、ルッチを嫁にしろ、嫁にしたいと言う気持ちが急に高ぶって俺では無い何かが、何かがあったんだ。」


「ルッチを呼んだのは、ダールがまた昨日のように我を忘れてまた何かするのでは無いか、その為に来てもらった。ルッチは何か思い当たる事はないか?」


「思い当たる事?」


「何か、ダールを無意識で魔法をかけたとか?」


「いや、無いですけど?」


「そうか、疑ってすまない」


あの、生徒会長が頭を下げて謝ってくれた。

なかなか、いい姿だけど申し訳ない感じもあるので、頭を上げてもらった。


「頭を上げてください。ダールさんは魔法をかけられていたんですか?」


「そうなんだ。何者かの精神系の魔法によりダールは操られている可能性があると魔法の分析を魔研がそう分析した。」


何者かが、ダールを俺に襲わせて何をさせたかったのだ?もし、ダールの嫁になって相手に何か徳があるのか?疑問が多く浮かぶ。


しかし、精神系とかの魔法はどこかで聞いた事があるような...

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る