効きません。要りません。知りません。

朝ご飯はいらない。

こっちに転生してきてから、食事というものはもはや必要なくなった。


登校も身体強化しておけばあっという間に終わる。


おっとそういえば、上履きがなかったわ。

『あっち』だと結構魔祖の消費がかかっちゃってたんだけど、こっちの世界ではどうなんだろう。

『物体生成』で上履きを作る。

久しぶりの上履き。やっぱりいいわー。


教室の机にはーー??

おーーーしっかり落書きされてるわw


でもー?手でさすっただけで消えちゃうんですねぇー。

はい、無駄でーーーす!!w

朝早くから来て描き描き頑張ったのにごめんねーーー?w


「お前昨日自殺未遂した?w」


「いじめが怖くてえみたいな?ww」


来た来たw

ただの人間のくせして何調子乗ってんねんw


「自殺とかw相当追い込まれてたんでちゅねーーw」


俺は久しぶりに口を開く


「たまーに自殺したくなる時あるんだよーーー?w」


「は?何言ってんだこいつww」


「何?痩せ我慢??wきっしょw」


俺は片方のやつを指差して、『身体操作』で操った。


「はは!!何やってんだよお前!!w」


「うぐっ!」


片方に自分の首を強く絞めさせ、それを見て片方が笑っている。

もちろん俺も満面の笑みを浮かべて『そいつ』の苦しむ姿を眺めていた。


「おうえぇ!!」


「汚ねえ!お前何してんだよ!!」


操り人形の方がとうとうゲロを吐き始めたので、もう片方も心配し出した。


「おい!離せって!!」


無理矢理引き剥がそうとするも、そう簡単には外れない。

まあここで死んだら勿体無いからな。解放してやろう。


「ほらね?w自殺したくなってたっしょ?w」


俺は自慢げにこいつらに言った。

操り人形の方は息が上がってまるで話せる状況ではない。


「どういうことだよ!!気持ち悪ぃな!!」


知りません。(笑)


「ちっ!ムカついたわ、覚えとけよ!!」


そう言って操り人形だった方を担ぎ、保健室へ行ってしまった。



待って、??これ超楽しい!!ww


…俺は快楽に目覚めていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る