待ち合わせの詩

脱力した筆先で

この待ち時間を縫い合わせたい

断面を見せ合うのはもう飽きた

地球の日付のひとかけら

盗まれるならどこがいい?

帰る方向が違うこと

君は嘆いていたけれど

本当はずっと一緒だったよ

中心にきらめきが還っていくまで

僕が傷口になるよ

そういうつもりの人たちを捕食して

外郭を分厚く柔らかく

確かなものにしたい

ああ、私は

そんな顔をしていたんだね

求心形のお昼休みが集う

いつかこの先で解散しよう

それまで私は

この描きかけの縁を歩いている

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コノサキノテイリュウジョ @hitomimur

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