第33話柊にストーカー現れる③権田に危険が…

店を出た権田は


(早く帰らないと、悠里大丈夫かな?)


そう思いながら、駅に向かおうとした、その時、キャップを被った一人の男が、前から

近付いて来て、権田の心臓を目掛けて刃物を

突き刺した。

だが刃物は、刺さらず焦った男は、刃物を

振り回した。

権田は腕を切る等したが、得意の空手で

男を倒すと、近くの人に港署に電話を

して貰った。

そして、電話を耳に充てて貰い


「権田です!今刃物を持った男を、取り押さえている最中です、直ぐに来てください!

場所は〇〇〇町の、ジュエリーショップ

Kirariの前です!」


そして電話をしてくれた人に


「ありがとうございます!」


と、お礼を言うと


「あの~凄い血が出てますよ!」


「あ~これ位なら、大丈夫ですよ!」


と、言うと


「駄目ですよ、少し待ってください」


その人は、バックからハンカチを取り出して

止血をしてくれた。


「ありがとうございます!このハンカチは

どうすれば、いいですか?」


「捨ててくれて、構いませんから、あなた達

が何時も、私達を守ってくれてるんですから

お礼です!」


そう言って、その人は笑顔を見せた。


「じゃあ、私は港署の権田です、何時でも

取りに来てください!クリーニングに

出しておきますから!」


「フフフ、本当にいいですよ」


そうして居ると、港署の刑事がやって来た。

一人の刑事が、男のキャップを取る。

その男は、柊のストーカーだった。

権田は


「お前!柊のストーカーだな!」


「ストーカー?僕は、柊悠里さんを

愛してるんだよ?僕の事を忘れる柊悠里さんが悪いんだよ!だから、お仕置きしたんだよ?」


そして男は


「午後18時25分、殺人未遂の容疑で緊急

逮捕する!」


手錠を掛けられて、連行される。


「権田さん、血が!それにその胸は?」


「あ~最初、心臓目掛けて、刺して来たからな~でも、守られたよ!」


「え?」


そう言うと権田は、柊に渡すリングの箱を

出した。


「箱は駄目になったけどな!」


「取り敢えず、病院に行きましょう!処置

しないと、その後で一応、状況等を聞く

様になると思いますけど」


「あ~分かってるよ、あっ、このハンカチ

本当にありがとうございます!」


権田は止血してくれた人に、お礼を言って

病院に向かった。


(あのストーカーには、聞きたい事が山程

有るし、あいつが捕まったから、悠里は

もう大丈夫だ!)


権田は、一安心した。

その頃、権田から電話を受けた警察官が

柊と早川に電話をしていた。

先に電話を受けた柊。


「えっ!それで権田さんは?」


「詳しい状況は、まだ」


携帯を落として柊は


「イヤだ~!イヤだ~!」


と、泣き崩れる。

早川が携帯を拾い上げて、変わりに出る。

話を聞く早川。


「じゃあ、詳しい状況が分かったら

教えてくださいっす!」


震えて、泣き叫ぶ柊。


「賢介さん!賢介さん!イヤだ~!」


早川も真理亜も、掛ける言葉が見付からない。

そして、暫くすると又、携帯が鳴った。

早川が出た。


「はいっす!〇〇病院、うちの署の前の

っすね!はいっす!ありがとうっす!」


携帯を切った早川は


「柊さん?……」


柊の姿は、何処にも無かった。


「真理亜さん?柊さんは?」


「それが病院の名前を聞くと、飛び出して

行ってしまって!」


「じゃあ、僕達も行くっすよ!」


「そうですね!」


柊は、タクシーでその病院迄行くと、夜間

受付に行って


「今、権田賢介が運ばれたと思うんですけど

何処ですか?何処?」


「あの~落ち着いてください!権田賢介様

ですね?」


「そう!


確認する受付。

そして


「今、処置室で処置をしているそうです」


「処置室は何処?」


「ここを入って、右に曲がると突き当たり

に、有りますよ」


「ありがとうございます」


柊は病院なのに、走って処置室に行った。

そして、扉を開けた。

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