第24話事件発生②

パソコンと携帯の、データ解析を待つ三人。


「早く、早くして!」


「落ち着け、柊」


「そうっすよ、柊さん」


「だって!もし他殺なら又、誰かが殺される

かも!」


ゆっくりしている暇等、柊には無かった。

そして、やっと解析した、データが上がって

来た。


「失礼します!解析が終わりました」


「ご苦労様です」


「ご苦労様です!で、何か気になった事は

有りましたか?」


「被害者は多数の人と、パソコンでも携帯

でも、やり取りをしてますが、気になるのが

この数字とアルファベットの組み合わせ

何ですけど」


と、データを見せてくれた。


KS-13:00-0000

KS-15:00-0000


KH-12:00-0000

KH-13:00-0000


SM-15:00-0000

SM-17:00-0000


こういう組み合わせが、多数出て来ました。

反対に言えば、こんな組み合わせばっかりが

入ってました」


「ありがとうございます!そのデータを

貰います」


「はい、どうぞ」


「お世話になりました!」


三人は、その英数字を、食い入る様に見て

居る。


「どんな意味だ?これは?」


「アルファベットは、変わるけど最後の

数字は全部、一緒ですね、間の数字は

時間でしょう!」


考え込む柊。


(何だろう?何の略?時間とアルファベット

そして、最後の同じ番号?同じ日に2回

必ず同じアルファベットで、同じ番号

時間だけが違う、どういう意味だろう?)


「う~ん!」


「大丈夫っすか?柊さん」


「う~ん、大丈夫じゃ無い!何だろう?

このアルファベット、そして何に使ったん

だろう?」


「柊、この相手先は、どうする?全部

調べて貰うか?」


「そうですね!大変でしょうけど、今回は

ちょっと、ヤバい気がしますから、お願い

します」


「了解、早川~鑑識に行って、受信先を

全部、調べて貰ってくれ」


「はいっす!」


直ぐに走って行く早川。

考えても分からないし、する事が無くて

困っていたので、早川は直ぐに動いた。

権田は柊を見る。

柊は、目を瞑って、考えている。

そして、急に


「権田さん!」


「ビックリしたな~何だ?」


「相原さんのデスクの中の物は、全部

押収してますよね?」


「あ~鑑識に有るぞ!」


「ちょっと、行って来ます!」


「あ~」


こういう時、権田は柊の好きな様に、動かせる。

早川が、入れ違いに帰ってきた。


「あれ?柊さんは?消えたっすか?」


「バ~カ、鑑識に行ったよ」


「何でですっかね?あの変人、柊さんの

考えは、分からないっすよ」


「早川~お前は誰が、変人だよ~柊に言うぞ!」


「あ~忘れてたっす!すみませんで

ござりまする」


「バ~カ」


柊は、相原のデスクの中の物を、一つ

一つ、調べて行く。

すると、一枚のレシートが、ヒラヒラと

落ちた。

拾い上げる柊。


(何?何のレシート?)


柊は見ると、回転寿司のレシートだった。


(回転寿司?うん?待って、確か今は

お持ち帰りを、ネットで注文したらQRコードが、出て来て、無い時は注文の時に言った

携帯の番号の下四桁を、入力したら、その

お持ち帰りの、お寿司の入った、ロッカーが

開くのよね!前のアルファベットが店の名前で、後ろのアルファベットが、支店名って

事か!でも、どうして?何かヤバい物を

その時間に行き、後で又来るからと言って

もう一度、そのヤバい物を入れた、お寿司を

戻す、そして、後の時間に別人が、取りに行く、みんな一度は、接触してる筈、お金の

受け渡しに、ヤバい物は、やっぱり薬だな!

マンションの防犯カメラ、私も見てみよう!)


そして、柊は自分の課に、戻ると


「権田さん!早川!カラクリが分かりました!」


「柊、本当か!」


「柊さん、本当っすか!」


「まぁ、カラクリは、これで間違いないと

思います」


「どんな、カラクリだ?」


「最初のアルファベットは、回転寿司の

店の名前の頭文字Kならく〇寿司、後ろのアルファベットは支店名の頭文字、そして最初の時間に取りに行き何かを入れて、又後で来ると言って時間設定を変えて貰う、携帯の番号は何でもいいから、全部一緒なの、そして

ロッカーで保管して貰って、もう一つの

時間に別人が、取りに行くの!そして

携帯の下四桁を、入力するとロッカーは

開くから、それを持って帰るのよ!」


「なるほどな~」


「凄いっすね!柊さん!やっぱり変人は

違うっすね!」


「早川~誰が変人?」


「あ~」


と言って、口を押さえる早川。


「権田さん、マンションの防犯カメラ、私も

見たいんですけど」


「あ~柊は、見て無かったな?鑑識に有るぞ」


「はい!早川~あんたは、この回転寿司の

店に、相原の写真を持って行って、確認

取って来て!」


「はい!了解っす!」


そして、早川は柊を、変人扱いしたので

急いで回転寿司に向かった。

柊は、鑑識に向かった。

権田は、柊の才覚に脱帽していた。



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