第21話 それから……

 五年後――

 病院の屋上で、西園寺は三月のまだ肌寒い風に吹かれながら煙草をふかしていた。

 白野真尋まひろを経て、病院に新理事長が就任した。失踪から一週間を過ぎた頃、内科部長が理事長代理を兼任し、ひと月が経つと正式に理事長となった。

 院内政治という側面から見ると、外科部長・西園寺は敗れたことになるのだが、当の本人はあまり気にしてはいない。

 設備投資と人材育成に力を入れる方針に舵を切り、海外研修費用や購入した最新医療機器の除却が続いているため決算上純利益はマイナスだが、中長期で見れば経営は上向きの見立てだ。仮に失敗しても、『前理事長』の何もしない、内に籠もって耳を塞ぐ無策経営よりよほどいい。

 人と物に金をかければ確実に状況が良くなる保証などないが、今のところ経営改善の試みは当初予定通りに進行中オンスケだ。あとはいくらかの運要素もあるが、それこそ考えてもしょうがない。最初に計画だけ立てて盲目的に実行するだけでは『前理事長』の二の舞だ。臨機応変に対応するしかないのだから、腹をくくるしかないだろう。

 西園寺は携帯灰皿に煙草を放る。

 日中は暖かくなってきた。

 それでも夜になると肌を刺す寒さが襲ってくる、そんな黄昏の空を背にして、屋上を後にした。







「「「おつかれさまでーす!」」」


 小さな居酒屋の一角で、二十代から三十代の男女六人がグラスを掲げた。

 付近の会社に勤める会社員が、金曜日の夜に飲み会を開いている。

 その一席に、紺のスーツとブラウス姿の白野雪姫ゆきが座っていた。



 気づけば五年の歳月が過ぎていた、というのが雪姫の正直な感想だ。

 母親を死地に追い込んで、その死に様を目の当たりにして、「終わったんだ」という感想を抱いて、そして――――それだけだった。

 一条から「泣きながら狂ったように笑っていた」と耳にしたが、あまり覚えていない。自分を殺そうとした母に報いを受けさせるという目的を果たしたというのに、晴れやかな気持ちも達成感もなく、逆に後悔をしているかというと、そういうわけでもない。

 何を思うわけでもなく、ただ事実として認識するに留まるだけ。

 自分がなぜ泣いていたのか。どんな気持ちで涙と笑いが出てきたのかわからない。

 自分の心を守るための防衛行動なのかもしれないと、後に合流した西園寺が口にしていたが、それではまるで母が死んだこと――否、母をことを後悔しているようではないか、と失笑してしまった。

 復讐は何も生まない、なんて創作物で使い古されたフレーズだが、それに同意するつもりはない。少なくとも母を葬ることで自分の身の安全を確保できたという事実だけは存在するのだから。


 母への報復後、雪姫は高校を卒業した。

 誘拐された後、しばらく監禁され続けたが、どうにか犯人から逃げ出したというで世間に戻った。事件に巻き込まれたという事情が考慮され、長期の無断欠席も問題にされず、卒業を迎えることができた。大学は年明け前に合格が決まっていたので、そのまま進学した。

 一つ面倒だったのが、母の表向きの扱いだった。

 目の前でその死を目撃したわけだが、表向きはあくまで行方不明だ。本当は家を処分したい気持ちもあったし、当面の生活費や学費の問題もある。母名義の銀行口座に手を付けることもできず(死んだとわかっても口座が凍結されるので事情は変わらないが)、どうしようかと考えていたところ、「僕が出すよ」と一条が小切手を渡してきた。曰く「あの日の取り分の還元」だそうで、学費どころかこの先十年暮らしていけるだけの金額が書き込まれていた。

 聞けば、あの会場では賭け事が行われていたそうだ。死ぬことが当然なので、内容は生き残るか死ぬかではなく、どう死ぬか、何分で死ぬか、なのだろう。本当に悪趣味だ。いや、それに加担した自分も同じ穴のむじなだと、雪姫は自嘲した。

「こんな金は受け取れない!」

 そう言って突っ返せばよかったが、奨学金は締め切りをとうに過ぎており、当面の資金として受け取ることにした(後に緊急での必要時は申請できると知ることになったが)。

 全てを振り払うために、逃げるように実家を出て、一人暮らしを始め、大学生活を経て、やがて就職した。

 都内の、従業員五十名の物流会社が今の職場だ。街でモデルのスカウトを受けたが、大多数に注目されることに抵抗を覚えて断った。航空会社でキャビンアテンダントを目指していた時期もあったがこれは学力不足で断念した。

 そんな雪姫も、今は入社一年を迎えようとする、一介の社会人となっている。



「お、来た来た。これうまいんだよ」

 三十代半ばの頼れるチーフが、店員が運んできた肉を見て言う。

 未だに家事ができない雪姫であり、外食と総菜ばかりの日々だったが、特に肉が食べられなくなったということもない。あんなことがあったのに案外ドライだな、と自分でも思う。

 普通の飲み屋だと思っていたが、どうやら焼き肉の提供もあるらしく、テーブルの真ん中がホットプレートになっていて、そこで焼き肉や焼きそば、お好み焼きまでできるようだ。

 お通しのキャベツの塩だれ和えや枝豆の間に二皿ほど、牛肉と豚肉が置かれ、同期の男性社員が率先して焼き出す。というか、皿ごと持ち上げ、そのまま鉄板の上にぶちまけた。

「おい、まだ火つけてねぇぞ」

「いやいや、低温からじっくり焼いていくスタイルなんスよ」

 そんなやりとりをしながら、鉄板に火が入れられ、同期社員が箸で固まって投入された肉を一枚一枚ほぐして広げていく。

 焼き肉など幼少時のバーベキューくらいしか経験がない雪姫だったが、チーフと同期社員が仕切っている間に、隣に座るこれまた同期の女性と雑談を交わす。

「白野さん、よくあのおつぼねさんに『媚び売ってる』とか難癖つけられてるよねー」

「もう、慣れたけどね」

 雪姫はどこか愁いを帯びた表情と艶のある長い黒髪から社内でも目立つ。特に中年以上が多い職場なので、男性社員からは下心のある目で見られ、それを見た女性社員からは不快な目で見られていた。

 隣に座る同期の女性社員は丸い眼鏡とショートカット、そばかすの残る地味目な印象だが、雪姫と友好的に接する気の置けない女性だった。

 そんな彼女と会社での愚痴をこぼしていると、いつの間にか肉が焼けたようで、皆取り皿に焼けた肉を乗せていた。

 雪姫は「ほら白野さんも食べて」と隣の女性同期から焼けたばかりの牛肉を渡され、タレをかけて口にする。

 久々に焼き肉を食べたが、おいしい。素直にそう思った。

「てか焼き過ぎだぞ、あーあー」

 鉄板の温度が高いのか、端で一枚だけ残った豚バラ肉が焦げていた。

 肉から染み出した油がビチビチと焼け、弾け、一旦ひっくり返そうとしたら鉄板に張り付いている。

 慌てたチーフが箸でごしごしとこびりついた肉を剝がそうとする。

 ひっくり返ると、張り付いた面が半分ほど真っ黒になっていた。

 ピチパチと、染み出した油が微かな抵抗のように鳴っている。


 ふと、顔の半分を焦がした母の死相が蘇った。


 ガタン!とテーブルが音を立てた。

「白野さん!?」

 誰かの慌てた声。

 それに反応もできず、雪姫は口を押さえてトイレに駆け込んだ。



「大丈夫?」

「うん、ごめんなさい……」

 同期の女性に付き添われながら、雪姫は駅への道のりを力なく歩く。

 青い顔をした雪姫を見て、体調悪いなら帰ろう、と言われたためだ。

 楽しい気分を台無しにしてしまった罪悪感と、実は母の死を引き摺っているという事実が、雪姫を苦しめる。

「最近大変だったしさ、疲れが出たんだよ」

 同期は優しく声をかけてくれる。

 自分はそんな声をかけるに値する人間じゃないのに。

「究極、あのお局が悪い。うん、そうそう!」

 同期の言葉が、すごく空しく感じる。

「週末ゆっくりしてさ――――うわぁ」

 元気づけようとする声の最後が、不快感を表した。

 同期の視線を追うと、そこには段ボールハウスがあり、男が座っていた。

 屋根付きの立派な(?)造りで、男は頭頂部の禿げた落ち武者のような頭を俯かせ、髭に覆われた口元でぶつぶつと何かを呟いていた。

 電車の高架下だった。ホームレスだろう。

「早く行こう」

 同期は足早に通り過ぎようとする。

 鼻を突く臭いがして、「くさっ」と不快感を隠そうともせずに顔を歪める同期。その点は雪姫も同意なのだが、そのホームレスの顔に見覚えがある気がして、通り過ぎてからも振り返ったが、同期に急かされて、その日はそのまま電車に乗って帰宅した。



 翌日の夜、雪姫は昨日の高架下に再びやってきた。

 肩掛けのバッグに必要なものを詰め、セーターとスカートの上からコートを着込んだ格好で、近くで買った温かい弁当のビニール袋を持って、昨日の段ボールハウスの前に立つ。

 昨日のみすぼらしい見た目のホームレスが座っている。

 膝が破けたクリーム色のチノパンと、薄汚れたグレーのトレーナーの上に、サイズが合わないのかファスナーを閉められない茶色いダウンを着ている。近づくと、昨日と同じく鼻を突く臭いがする。

「どうぞ」

 雪姫が弁当を差し出すと、ホームレスの男は顔を上げた。

 顔の前のビニール袋、そこから漂う匂いに、男は視線を止めたが、すぐに袋を受け取り、弁当を取り出す。

 出てきたのは生姜焼きと唐揚げが入った弁当で、百メートル先で七五〇円で買ったものだ。

 それを、割るのに失敗して歪になった割箸で生姜焼きを一口。

 一度手が止まる。

 だが、すぐに箸が忙しなく動き、お世辞にも綺麗とは言えない調子で掻き込んだ。

 ものの三分もしないうちに、地面に弁当の空容器が置かれた。

 その様子を終始見ていた雪姫は、


「お久しぶりです、三郎さん」


 弁当を平らげたホームレスを見下ろしながら、懐かしい名前を告げた。

 ビクリとする男は、そっと顔を上げた。

「ユキ……ちゃん……?」

 気の弱そうな中年男性が、呆然と、その名を口にした。


 土曜の夜なのに、その高架下は思ったより人通りが少ない。雪姫が到着して五分ほど経つが、まだ一人の通行人とも会っていない。

 雪姫は三郎の隣にしゃがみ込んだ。

「久ぶり、ですね…」

「……そうだね」

 会話がぎこちない。当然と言えば当然だが。

 雪姫は昨日見つけたホームレスが三郎ではないかと思い、改めて同じ時間に確かめてみることにした。結果は見ての通りで、五年前に病院で顔を合わせたのを最後に、ずっと会っていない。雪姫は退院から一条の家にいたし、母の死後は逃げるように一人暮らしをしていた。もう七人の男たちに会うことはないだろうと漠然と思っていたし、むしろ自分という爆弾がいなくなったことで彼らは解放されたのだろうとすら思っていた。

 正直、つい先日まで彼らのことを忘れていた。記憶から追いやっていた。

 だというのに、五年ぶりに、こんなみすぼらしい姿を見てしまったがために、気にせずにはいられなくなってしまったのだ。

「あの、お仕事、は……?」

 あれから何があったのか。会社で何かあったのか。ちょっと気まずいかも、くらいの感覚で、聞きづらいと思いながらも質問する。

「仕事、だって?」

 対して、三郎は吐き捨てるように溜息をき、


「君が、全てを壊したんだろう?」


 震えるまぶたで雪姫を睨み、震える唇からわなわなと、嗚咽を交えた答え。

「え……?」

 雪姫は言葉を失った。


「君が病院に運ばれたあと、俺たちは社長に呼び出されて即刻クビになったよ」

 雪姫は言葉を失った。

 だって、あのとき一条は大丈夫と言わなかったか?

 このことは表沙汰にはならないから、彼らは逮捕されることはないと。

 確かに雪姫は彼らを利用しようと思っていた。自分の体に溺れさせ、居場所を確保しようと、利用してやろうと思った。

 でも、彼らが滅茶苦茶になっても構わないとまでは思っていなかったはずだ。

「だって、表沙汰にならないから、警察に捕まるとか、そういうのはないって――」

「確かに、警察に疑われたり、君が俺たちのところにいたなんて報道はされてないけど、でも会社ってそういうものじゃない。いいかい?会社は事実として、未成年が一ヶ月以上俺たちの住んでる寮に同棲していたと、君の搬送で知ったんだ」

 西園寺や一条が事情を知っているということは、そうなのだろうと雪姫は思った。

「じゃあ、こうは考えない?『実はお前らが誘拐して監禁してたんだろ』って。『女子高生を誘拐して、未成年の体を弄んだんだろう』って。そうでなくとも、未成年者誘拐の事実はあるんだ。警察や報道なんて抜きにしても、そんな犯罪者、会社に置いておけるわけがない」

 それは、雪姫の想像の外だった。

 十代後半の少女に、そこに思い至ることは不可能だろうけれど。


「ただ現場で汗を流すしかない、講習受ければ取れる程度の資格しか持ってない替えの利く中年なんか、さっさと切り捨てた方が会社のためだって!そう思ってみんなクビになったんだよ!」


 肩を震わせながら、落涙を交えながら、三郎は過去を口にする。

 雪姫は何も言えなかった。

 謝罪すべきだろうが、ここでごめんなさい、申し訳ありませんと口にしたところで、何になるというのだろうか。


(あ……)

 ふと、雪姫は思いつく。

 三郎は、雪姫を恨む理由がある。

 雪姫から母への復讐の過程で、三郎から雪姫へ怨嗟が芽生えた。

 その気持ちを晴らす手段は何だろうかと考えて、思いついてしまった。


「どうしてくれるんだ!俺たちは、ただ親切で君を助けただけなのに!なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだよ!」


 三郎の怨嗟と絶望の叫び。

 そこへ、雪姫は応える。


「でも、三郎さんも楽しんだでしょ?」


 三郎は呆気に取られ、呆けた。

 雪姫が何を言っているのかわからないとばかりに。

 てっきり意味のない謝罪の言葉が返ってくるとばかり思っていた。

 そんな言葉で許されるわけがないと、言い返すつもりでいたのに。


「ビクビクしながら、ダメだよとか言いながら」

 雪姫が訪れたその日の夜の、布団での出来事を、三郎は思い出す。


「みんなにバレちゃった日、三郎さん、夢中になって興奮してたでしょ?」

 六郎と雪姫の風呂での情事がバレた時、八人で、日付が変わってもずっと淫靡な宴を繰り広げていたあの日。


「いっつも夢中になって吸ってたよね。赤ちゃんみたいに」

 三郎は赤面し、震えた。性癖の暴露をされ、自分が情けなくなり、唇を引き結ぶ。


「ヒーヒー言いながらすぐ果てちゃう困った人だったけど、十代のと何度も、気持ちよかったでしょ?」

 セリフに混ざる侮蔑に、露悪的な口調に、先ほどまでの羞恥に加えて怒りが上乗せされる。


「あなたみたいな顔も収入も底辺なオジサンには、一生経験できないような――」

「黙れ……」


 雪姫のセリフが止まる。

 三郎は伸ばしっぱなしのひげで半分隠れた顔を真っ赤にしていた。

 羞恥ではなく、怒りに震えた表情に、雪姫は怯む。


「好き勝手言いやがって!」

 三郎は雪姫の肩を掴んで段ボールハウスの中に押し込んだ。

 雪姫のバッグが引っ掛かり、その拍子にアスファルトの上に中身が散らばった。

 八十センチ四方の段ボールを横にして使っている三郎の寝床には、埃っぽい毛布が一枚のみ。その上に、雪姫は押し込められ、三郎が圧し掛かる。

 通行人は一人もおらず、この事態は誰にも気づかれていない。

 三郎はベルトをつけていないズボンを下ろす。鼻腔に新たに不快な臭いが届く。

「小娘の癖に!」

 雪姫のスカートを捲り上げる。伸びきった爪が腹部や太ももを引っ掻き、雪姫は顔をしかめた。

 照明のない環境下、ろくに目視もできず、三郎は勢いだけで自身の下半身を雪姫に擦り付けた。

 がむしゃらに、三郎は体を動かして、雪姫の柔らかな体で自分を刺激する。

「このっ、このっ、わかったかっ、俺は、俺は、うぅ――っ!」

 そして、ものの二十秒程度で三郎は脱力した。

 雪姫のへその辺りが温かくなる。

 息を切らす三郎と、何も発しない雪姫。

「終わったの?」

 やっと発せられた雪姫の冷たい声が、三郎に届き、

「これで、終わり?」

 馬鹿にされたと、再び怒りに支配される。

「あなたの怒りは、恨みは、こんなものなの?」

「お前なんかに、何が――」

「あなたには、わたしに復讐する権利があるんだから」

 三郎は、見つけた。

「わたしが、あなたの人生を壊した原因なんだから…!」

 雪姫を押し込んだ時に、入口に引っかかってばら撒かれたバッグの中身。

「白野雪姫さえいなければ、こんなにもみじめな思いしなくて済んだのにね…!」

 まゆ睫毛まつげを整えるための、小さなハサミ。

「お母さまと同じ、人に害を与える存在なんだから――」

 それを、三郎は右手で握りしめる。

「そんなわたしを、あなたは――!」


「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 三郎は、思い切り右手を振り上げ、


「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」


 感情のままに、振り下ろした。











 遠くから、サイレンの音が聞こえる。

 誰かがこの事態を見つけて通報したのか、全く関係ないのかはわからない。


 段ボールの合わせ目から漏れる光が、横たわる女の口元を照らす。

 それを見て、三郎は震えた。


 三日月のように象られた雪姫の唇が、

 狂ったような笑みの形が、


 白磁に浮かぶ真っ赤な三日月が、とても恐ろしかった。

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白の狂姫 神在月ユウ @Atlas36

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