第19話 ギルドの今後

気まずい。絶妙な沈黙が続いている。


「お前らいま「副団長」と言ったか?」


「はい、その人はギルドを救ってくれた人でいまは副団長です。」


「そうか・・・」


 エンジュさんとぼくの間に気まづい雰囲気が流れていた。お互いに町とギルドに危機が迫っていると感じて全力で戦ってしまった。それが勘違いで有った気まづさだ。これは謝るべき?そんな事を考えているとギルドメンバーがエンジュさんに今までの状況を話してくれた。


「そうだったのか。すまなかった。」


 エンジュさんは大人だった。謝るか迷っていた自分が恥ずかしい。

「いえこちらこそ、ごめんなさい。てっきり、ワイバーンが町を襲おうとしてると思ってしまい。」


「いや、いいんだ。ところでギルドメンバー強くなってないか?」


 ギルドメンバーが答えた。

「はい!副団長に鍛えていただいているので!」


「そうか、副団長色々ありがとうな。」


「副団長はよしてくださいよ。オラシオンと言います!」


「よろしくな、オラシオン。ところでその女性は?」


「この子はぼくのパートナーのコンです。」


「よろしくな。エンジュ」

 おいおいコン呼び捨てかよ。エンジュさんは笑っているから問題ないか。


「エンジュさん、今までどこに行っていたんですか?」

 一番の疑問を聞いて見た。


「実はなこのワイバーンはすぐに倒せたんだが、あることに気づいて色々なダンジョンに挑んでいたんだ。」


「ある事ですか?」


「ああ、本来この町にワイバーンが現れることなんてないんだ。言い換えればワイバーンが町の近くに来なくてはいけなに状況にあるのではないか?と考えて周辺のダンジョンを調査してみたんだ。結果は最悪と言っていいだろ。今ままでこの辺に現れるレベルではないモンスターがかなり増えていた。近くのモンスターを討伐した後に遠くまで調査に行った。恐らく4神獣の均衡が崩れたようだ。」


 4神獣聞いたことはあるがあまり詳しくはない。あとでコンに聞いてみるか。なんだろうコンが少し気まずそうな顔をしている気がする。


「色々お疲れ様でした。聞きたいことは沢山ありますが、エンジュさんは町を守るために頑張っていたんですね!」


「まあな、その結果オラシオンに世話になってしまったようだが。ありがとう」


  「いえいえ、とりあえずギルドに戻りますか!」

 

 「今日は団長の帰還をお祝いして宴ですね」

 ギルドの連中が嬉しそうにしていいる。

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