medu4映像講義の感想:①通常講義(内科外科、マイナーなど)

 medu4の映像講義で主体となるのが「あたらしい内科外科」「あたらしいマイナー」といったあたらしい○○シリーズで、これは要するに循環器内科、消化器外科、皮膚科、公衆衛生といったそれぞれの科目について1から10まで解説する通常の講義です。


 例えば循環器内科であれば心臓や血管の解剖生理(一部に解剖学・生理学といった基礎医学の内容も含む)の解説から始まって「弁膜症」「不整脈」といった病態の総論の解説の後に「大動脈弁閉鎖不全症(AR)」「心房細動(AF)」といった個別の疾患(病態の各論)が解説されます。この構成については原則としてどの科目でも同じで、社会医学の内容であり病態や疾患そのものはほとんど扱われない「あたらしい公衆衛生」であっても基本的事項→総論→各論という構成は同じです。


 通常講義で教えられる内容自体はあくまで医師国家試験の出題基準に準拠しているためmedu4と他の国試予備校とでほとんど違いはなく、medu4の魅力である穂澄先生の教育方針や穴埋め形式のテキストについては前項で解説したためこれ以上書くことがありません。


 その上で最も書いておきたいこととして、この項目では「国試予備校の通常講義はどのタイミングで受講するべきか」を考察することにしました。


 他社の映像講義には購入できる学年が規定されているものもありますがmedu4の映像講義は現役医学生であれば誰でも購入することが可能で、理論上は医学部医学科に入学してからすぐ、すなわち1年生から受講することもできます。体感的な認識となってしまいますが2023年現在では1回生から国試予備校の映像講義を受講している医学生も稀少ではないようです。


 一方でmedu4の映像講義は5年生や6年生から、早くとも臨床医学の授業が始まる3年生から受講することを前提として設計されており3年生から臨床の授業に合わせて受講を始める医学生もいれば5年生になって病院実習が始まってから受講を始める医学生も少なくないようです。


 これについては様々な意見がありますが、私個人の考えとしては「臨床の授業が始まってから、もしくは病院実習が始まってから本格的に受講を始めるべき」という結論に至りました。その理由について次項で詳しく説明します。

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