婚約破棄から女王まで成り上がった悪役令嬢は真のセリカを知らなかった
こうしてマリアンヌは悪しき王を打ち倒し、女王としてこの国のトップに立ちました。
そんなマリアンヌの驚くべき所はその女王になる為の手段そして速さであった。
元は第二王子の婚約者に過ぎなかったのに。婚約破棄され、その次の日に父親を殺して公爵家のトップに立ち、1年とそこそこで派閥を集めて大連合・メセアを生み出し、国王を殺した。
そうして最後には女王に成り上がった。
マリアンヌという女性、いや、元悪役令嬢はその名を一生歴史の書に残しましたとさ。
めでたしめでたし
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マリアンヌは女王になった。
元々マリアンヌが大連合・メセアを作ったのと、マリアンヌ以上の適任がいなかったこともあり、簡単にマリアンヌは女王になった。
何?王子はどうした?そんなもの監禁の幽閉だ。特に第二王子はマリアと一緒にド田舎の屋敷に詰め込んだ。多分今頃実はドSなマリアに死ぬほどキツイ目にあわされてるでしょう。
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【王城・マリアンヌの寝室】にて
「セリカ、思ったよりも女王の仕事ってのは大変ですわね。まあ、その分それなりにやりがいはありますしいいんですけど?
よしと。今日の分の仕事は終わりましたわ。さてと、次の目標を立てましょう。そうねやっぱり次はもっとこの国を豊かにする為に大改革を行って行こうかした。
フフフ。何だかんだで私はこの国が大好きですからね。初めての女王としてこの国を最も豊かな国に成長させてセリカが昔に口にしてた誰もが健康で文化的な生活を送れる、最高の国にしましょうか。フフフこれから忙しくなるわね。さあ頑張るわよセリカ」
マリアンヌが書斎の椅子に腰を掛けていつものようにセリカに話をしていた。その時だった。
グサッ
セリカが腕の中に隠していた隠しナイフでマリアンヌを刺した。
「ゴボ」
マリアンヌの口から血が溢れる。
ただ、マリアンヌは世界最強といってもいい魔術師であった、だからこそ小さなナイフに刺された程度であればすぐさま闇魔法で治癒することが出来た。
もちろん、闇魔法で治癒しようとした、しかし、魔力を上手く練ることが出来なかった。
脳裏に思い浮かぶは魔力を封じる特殊な毒物の存在であった。
そして理解する、このナイフにはその毒が塗られているということに。
「セリカ、、、な、んで、、、」
息も耐え耐えのマリアンヌはそう声を絞り出した。
「いや、何、マリアンヌ様は転生って信じますか?あ、実は私転生者なんですよ、そりゃもう最初はビックリしましたよ。
いきなり【ハナラブ】の世界に孤児として生まれたんですから。まあ、でも結果的には良かったですよ。こうやって、マリアンヌ様に拾われたんですから。
あ、メイドごっこは中々楽しかったですよ。それに本当は反乱を一人で身勝手に起こそうとして処刑されるはずの悪役令嬢如きが、私の手助けがあったとはいえ、国王を殺して。女王へと成り上がったっていう展開も超絶楽しかったですよ。いや~~~、流石に驚きましたわ。
まあ?でも、マリアンヌ様とのおふざけもそろそろ飽きて来ましたしね。殺して私が成り代わるのも面白そうかなって」
セリカはヘラヘラ笑いながら楽しそうに言った。
そして、急にセリカの身体がグニャグニャに曲がって、変色してマリアンヌそっくりになった。
「あな、た、一体、なに、、も、、の」
ずっと信頼して来たメイドが自分と同じ姿になる。それを見てマリアンヌは心の底から驚き恐怖して、声を絞り出し質問した。
「あ?実は私、自分が殺した人の姿になれる特殊能力を持ってるんです。いわゆるチートですね。まあ、言っても分からないか。だって。私が今こうやって完璧に変身出来たということはマリアンヌ様はもう死んでいるのだから」
そうして、悪役令嬢でありながら女王まで上り詰めた、マリアンヌは殺された。
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あ、マリアンヌちゃん、このまま死んじゃうの。
う~ん。俺としては結構マリアンヌちゃん気に入っていたし、俺の初めてをあげた訳だし、なんかこのままじゃあ、勿体ないな。
どうしようかな。
・・・・・・・・
あ、そういえば最近神合コンで友達になった転生神いたな。
せっかくだし念話してみるか。
「え?あ、何、転生神そんなこと出来るの、え?俺の協力がいるって、死者蘇生ならお手の物だよ。もちろんいいぜ。え?せっかくなら時空神も誘わない?ああ。いいね面白そうだな」
「お。時空神、お前、凄いな。そんなこと出来るのかよ。おお。これはこれで面白そうだな。え?神合コン、まだやろうぜ。え?奢れ?しょうがないな。今回だけだぞ」
「さて、という訳で、楽しませてくれよ悪役令嬢、いや。女王マリアンヌよ」
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これにて第一部完結ということになります。
また気が向いたら書こうと思ってます。
面白いと思っていただけたら嬉しい限りです。
元女王で悪役令嬢は女王になりたい ダークネスソルト @yamzio
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