首輪に従う黒狗-7-
その説明によれば、まずここはかの有名な自由国家・アミティエの国防を担う第三師管区総司令部であるという。そこには国家非公開の軍事主力部隊・
「つまり僕は
「無事理解が追い付いている様子で安心したよ。さあ、次は何について話そうか?」
「では、次に
「ああ、構わないよ」
「ハチ。言い忘れていたが一つだけ注意して欲しい。それは今君の質問に応じている解が、世間や殆どの軍属に認知されてはいけない秘匿情報であり、一般的に緘口令が敷かれている、ということだ。相手が軍人だからと言って不用意に発言するのは今後慎まなければならない、ということを、重々承知してくれ」
つまり、
これらを隠す理由があるとすれば、それは国民の混乱を回避するため。何故なら、
しかし、唯一第一級接触禁忌種の血液を媒体とした遠近を問わない直接攻撃が有効とされる中、彼ら
国民はそれすらも認知していないのが現状ではあるが、対抗手段のないものを公開してパニックを招くぐらいなら、粛々と
「――一つ質問なんですが……」
「許可しよう」
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