みずみずしい文章にひたりながら、ファンタジー世界に旅立ちましょう!

とにかく文章が美しいです。
誰かを、あるいは何かを描写する際にこんな方法があるのかと驚くばかりです。

作品の舞台がファンタジー世界であることは多いに関係あるかもしれません。
本来なら存在しないはずの世界を描く必要があるわけですから。

また、ストーリーの展開にも関係があるでしょう。
なにしろ、描かれるのはまっすぐな青年の恋愛です。
必然的に相手の女性に対する思いが文章に乗ってきます。

こういった理由で文章は特筆すべき点です。
しかし、物語そのものにも注目すべき所は多いです。

世界観と恋愛をうまく絡め、男女に立ちはだかる障害とその不穏な影が伏線のように配置されています。

ひとつのジャンルではくくりきれない、色んな要素の詰まった贅沢な作品をぜひ味わってみてください。