春なき世界にまた明日

難攻不落の麗しきご令嬢・ナターシャに恋をしていて少々悪癖をわずらっている（自称）紳士的な主人公は、いつか憧れの彼女に踏んでもらうため、彼女の弟であるロッティに土下座して協力を申し込む。

しかしあまり乗り気でないロッティは、「協力して欲しいなら、この場所に花を咲かせてほしい」という交換条件を持ちかけてきた。

彼女に踏まれるためならばと自信満々に快諾した主人公だったが、彼らの過ごす国は、春の雪解けを知らぬ常冬の地。
年中雪に覆われる劣悪な環境の中、花を育てるなどほぼ不可能に近いというのに、やたら前向きな主人公の試行錯誤の日々が始まり……？

自称紳士的な悪癖お兄さん。
ひとりぼっちの生意気お坊ちゃま。
冬の最果てで密やかに育む、今は眠れる春の話。


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※本作は「ゆるプ…続きを読む