黒人美女&白人美女との遭遇と純混

俺はそのサーバー空間に無事着陸することができた。


その空間には黒人美女と白人美女2人が談笑していた。

英語での会話であるが、以下、日本語で翻訳して書いてみる。


「こんにちは。あなたもオハスタマサケン大学に入学するの?」

とダイナマイトな白人美女が尋ねてきた。


「もちろん。入学しないのにこのサーバーに入る意味ある?」

と返答。


「女子大生狙いの男が入ってくるかもしれないじゃん」

とへっこんでいるところはへっこんでいる黒人美女が答えた。


俺はとてもブルブルしていた。

「……あれ?そういえば、タダでさえ、女の子とあんまり喋ったことないのに、相手は外国人。しかも美女じゃね?ヤバい。ヤバい。どうすればいいんだ。

『対女性心理学の本にとにかく話を広げろ。』と書いてあった。」


と、その檀色に輝く女子大生見習い生は、

「ところで、あなたは何人?」

と聴いた。なぜ、そんなことを聴くのだろう。


「俺は日本人だよ。」

と答えた。


「純血の日本人?」

と聴いてきて


「私はケニアとコンゴのハーフよ。」

と答えた。


ぴややかに光る白人の方も

「あたしはカナダとアメリカのハーフよ。純血ちゃん。島国で血が濃く育ったんだね。」と煽られた。


「純血の何が悪いんだ。血統書付きだぞ。過去5代遡っても日本人以外はいない。」

「日本人で何が悪いんだよ。」

と半ギレしながら、言い返してしまった。


しまった。

この人たちも恋愛候補生なのだ。

第一印象悪くしてしまった。

と言ってから後悔した。

言うんじゃなかったと思っても、

言ってからでは遅い。


「覆水盆に返らず」ならぬ、「悪口は元口に帰らぬ」だ。


「いいのよ。別に。純血ちゃん。あなたのことは『『純血ちゃん』』って呼ぶわ。」

「あたしも純血ちゃんって呼ぼう。血統書付きとか犬かよ。」

と2人から罵られたような感じがした。


「あのな。俺には充(MITSURU)って名前があるんだ。」

「みとぅる?言いにくい名前ね。あたしはアメリア・ホワイトよ。アメリカ生まれよ。」

「私は、カマウ・カイルングよ。あなたは名前しかないの。」

「構うかいるんぐ?関西人?と言ってもわかんないか。俺は幸崎だよ。俺の名字」

「私は生粋のアフリカ人よ。そこの島国の純血とは違うの。関西人も関東人どうせ一緒の日本人でしょ。」

「失礼な。関西人と関東人は違うって。」

「端からみたらそんなの分かんないって。よくこの大学に受かったわね。」

「本当に失礼だね。初めて会う人に言う台詞?」

「これぐらいは社交の場では当たり前のボクシングじゃん。何いってんの?」

「そうよ。あたしたち、これぐらい普通。逆に何怒ってんの?」

「いやいや。普通怒るでしょ。」

「「じゃあ、一人で壁に向かって怒っておけ」」

と、最初は奇妙な遭遇だった。


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「学生結婚推進法」卒業するまでに結婚すれば借金がチャラになるので、学生時代頑張って婚活してみた。 メグルハ @meguruha

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