第10話 レベリングやでレベリング!1

バイト終了!接客じゃないからマジで楽!神!ゴット!


「よっしゃログインするで〜。」


とりあえずエントリーが必要らしいからエントリーを先にしてレベルアップしまくろう!


*****


「というわけでやって来ましたいつもの森!ではなく!いやそうなんだけどちょっと奥の方に入っていったところにいます!もうね暗い!すごく暗い!お化け出てきてもおかしくないくらい暗い!」


なんも調べてないから何が出るかわかんねぇわ……ん?なんで調べてないかって?そんなのめんど……エンタメっすよエンタメ。


まあ、最近あそこで会う人とか増えてきたしいい機会かもね。


「というかオオカミで経験値稼ぎ出来なくなったのが痛すぎる。」


どっかにオオカミ以外の敵居ないかなー?


「じめじめするしこけないよ……うわっ!まじで最悪誰やこんな所に罠仕掛けやがったカスは!あいつか!厨二PKどもか!許さんぞ!……あ、ただの木の根っこか。びっくりした。ん?木の根っこ?」


確認した時あったっけ?まあ色ほぼほぼ同じだし見間違えか!しゃーないしゃーない。


「ちゃんと注意しなが………うわっ!また!?」


これはおかしいって!急に生えてきてるってもしやモンスターが来た?


「一応対応できるように準備をして………」


向こうから来るのを待つ!さあこい!とっとと来い!はよ来い!こいやァー!


「………!?来た!って上から!?やばい!」


あっっぶねーーー。上からとか卑怯やろ!ずるやぞずる!まあとにかくようやく本体とご対面ってことで


「てめぇのツラ見せろやオラァ!」


…………木!まんま木!なんか蔓とか根っこがうようよ動いてるけど見た目はただの木!


「とりあえず蔓と根っこには注意して……くらえ!必殺!ただのパンチ!」


必ず殺すと書いて必殺!オオカミだってほぼワンパンなんだからただの木ごときが耐えられるわけが無いのだよ!故に必殺。故に最強!


「あーっはっはっは!見たか木材!あ、もう死んでるか。…木に対して死んでる?いや、枯れてるの方が正しいのか?」


まあ勝ちと言うわけでね!引き続き頑張っていきたいとおもうわああああああああああああああ!


「うそぉ!まだ生きてたの!?」


おのれ私のパンチを食らってなお生き残るとは!…というかヤバくない?捕まっちゃったんだけど。


「やめろ〜!宙吊りはやめろ〜!吐く!吐くから〜!っうぷ」


待つんだ!出雲!ここで吐いては女の尊厳が失われてしまうぞ!我慢しろ!おぇ。…あぶねえ胃酸出るかと思ったわ。…うわ口の中気持ち悪っ!ちょ、あんまり抱きつくなよ、恥ずいじゃねぇかよ。


「やべぇどうしよ。·····不味ったなー初デスしそう。というか何気にまだ死んだこと無かったなぁ。」


デスペナとか知らねぇや。後で確認しよ。あ、そろそろHPが耐え··········あっ


リブラは力尽きた


*****


「まじかよ。初めて死んだわ!」


くっそー油断しなきゃ良かった〜。悔しい〜。そうだデスペナ!優しめで頼む!

検索検索っとええっと、『プレイヤー死亡時にはランダム(ユニーク、特殊装備は除く)に1つアイテムを落とす。またゲーム内で1日の間被ダメージは半減するが取得経験値も半減する。イベント時のプレイヤー死亡時には何も起きない。』って。じゃあ若干打たれ強くなってるけど経験値も手に入りにくいってことか。……めんどくさ!というか私最期何持ってたっけ?……確認してこよ。













「まじかイケおじ店長からおすすめされた篭手落としたんだけど!?最悪。どうしよ。」


もおーーーーーーーーーーーーー!もういいや!寝る!知らん!クソ木が!次会ったら燃やしてやる!


*****


みんなおはよう!今日はまだ太陽すら上がってないよ!時刻は5時!早起きだね!


「今日することないしずっとログインしようかな〜。」


バイトは今日は休み!それより今STってどれくらいあるっけ?確かこの前見た時20だったから24+5で49?なかなか増えてきたなぁ〜。大会で使えるかは知らんけどまあ必要な時以外は貯めでいいかな。


「とりあえずリベンジやリベンジ!」


*****


「しゃあ!見とけやクソ木材が!私を殺した代償はでかいぞ!」


今回はちゃんとした秘策も考えて来たんでね!確実に葬り去ってやりますよ。


「というわけで店長!例のもの!」


「何言ってんだお前。ちゃんと何が欲しいか言えや追い出すぞ。」


「木を燃やすんでなんか燃えるやつなんでもいいのでください。」


今来ているのは街にあった雑貨屋さん?ともかく前に来た武器やさんとは違うところ!……例のもので伝わらないかぁ。残念。

それよりも今回の作戦名はズバリ!『キャンプファイヤー』!内容は燃やす。以上!


「燃えるやつか。すぐに燃やすなら魔法雑貨の方がいいぞ?」


「あれ?そうなんですか?というか魔法雑貨店ってなんですか?」


「魔力は誰だって持っている。だが多く持っているやつもいれば少ないやつもいる。多いやつは戦闘に生かせるが少ないやつはそうはいかねぇ。だから魔法雑貨店で魔力が少ないやつでも魔法が使えるように工夫されたやつがあるんだ。威力も劣るし1回使えばそれで終わりだからコスパも悪いが木を燃やすくらいならわけないさ。」


「ほへ〜。そうなんですね。それじゃあそこに行ってきます!」


魔法雑貨店とかあるんだ。すげ〜。あ、場所どこだろ。


「……すみません場所どこにあるか教えていただいても……」


「はあ、この店出て左向いて歩けばどっかにあるぞ。」


「ありがとうございます!仇は打ちます!」


「なんの仇だよ。」


いや適当に言っただけですからなんの仇もあるわけないじゃないですか(笑)





「適当に茶化したし魔法雑貨店にでも行きますか。あ、そういえば食べ物とかあるけど食べれたりするのかな?」


一応技術的に可能だった気がするし味とか匂いとか食べた感じとかあるのかな?あ、金がねぇわそういや。どこで売るんだっけな〜。いや魔物倒したらたまに色々ドロップしてて一応回収はしてるんだけどどこで売るかわかんないんだよねぇ。

あ、私の持ち物見る?見たい〜?えへへ〜えっち〜。………………はいさーせんというわけでどーん

所持アイテム

フォレストウルフの毛皮×27

フォレストウルフの牙×137

所持金

7S 10B


魔法雑貨店で火の魔法的なやつあるとしたらどれくらいかかるかわかんないし牙が多すぎてなんか勿体ないから売ろう!


「というわけで検索検索〜っと。」


ほむほむ、ギルドっていう所に行けばいいんだね!そこでクエストみたいなのを受けて色々特典を貰うと。………あれこれ1番最初に行くべきところなんじゃないの?


なんかヌルッと忘れてたよな。若干遠いけどまあ行きますか。

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