#30 アタリー誕生日2

ギャラリア・ダラスから出ると、次の目的地はゲテモノ屋だ。あのお店は「シャンマオ」という。


2人は中に入ると、中国人の店主が迎え入れる。


やあ、我がシャンマオへ! シェイシェイ!


と、ヨウタオが迎え入れる。


ヨウタオは中国人、アメリカの血も入っている。だが、中国に住んでいたので中国語を中心に英語が話せる。

アニメキャラのチャオズの大人バージョンのような容姿、見た目をしているのが特徴。


今日はどんな品を?


んー そうだな、面白いゲテモノはないか? もうすぐ姉の誕生日なんだ。


と、チャービルは言う。


そうアルネ、蜂の子なんてどうでアルネ! え、お姉さんの誕生日って…… ?


ヨウタオは不思議ながらもゲテモノを紹介する。


蜂に子だって? 姉は昔蜂に刺されてから蜂恐怖症になってしまったんだ! これはだせない!


ソウアルネ…… イナゴはドウアルカ?


それはドウアルカ? おれが無理だ。子供の時食べてから苦くて嫌いになった。

てかなんで日本のものばかり?


それはもう自分ことなんじゃ…… 。 日本はゲテモノ多いからね。


そこにグスマンが話にはいる。


いいの有ったか? 


いや、まだない。おいこの鯖缶みたいなやつはなんだ?


それはシュールストレミング、アルネ!


シュールストレミング? あの世界一くさいやつか?


それ聞いたことある!


それにするアルカ?


ヨウタオがチャービルに聞く。


いや臭いのはなんか別の機会にするよ。


と、二人はまた店内を見渡し、商品をみる。


すると、チャービルは商品の中である物を見つける。


おっ! グスマンみてくれよ! 


な! なんだ?!


これだよ! 


なんだこれ?


ハリボー ラクリッツ シュネッケンさ! あのまずいグミ!


は? なんだそれ? ハリボーならわかるけど。


これはタイヤみたいな味らしい!


へー。 これはあの人喜びそうだな。


これにするか…… それとこれもついでに買う。


わかった。


グスマンは、ハリボー ラクリッツ シュネッケンを買った。チャービルはなぜかシュールストレミングを買っていた。


なんでそれ買うんだ?


まあなにかに使えないかな? って…… 面白そうだし。気になるだろ? どんなにおいか。


は? 姉弟で変な頭してるな。まあなんでもいいや。


二人は会計をすませると、チャービルがはなす。


よし帰るか。お目当てのものは見つけたし。


チャービルが言う。


ああ、そうだな。


帰り際店主のヨウタオがお礼に言葉で締める。


またのシャンマオへご来店お待ちしておりアルネ!


と、笑顔で締めくくった。


このゲテモノ屋「シャンマオ」は、ギャラリア・ダラスから5分さきの小道にある。ぜひ、シャンマオをご堪能ください。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る