♯6 グスマンとケリー

昨日ケリーとグスマンが喧嘩をした。


次の日。


チャービルは今日は早めに起きた。昨日家に着いて、バイヤーのほうの仕事が入ってさっそく本を探すためにパソコンを開く。


時間は朝8時だ。少し休憩するチャービル。冷蔵庫から水を取る。


そこにグスマンがやって来る。ピンポンとインターフォンがなる。チャービルはボタンを押す。インターフォン越しはグスマンだ。


はいれよー。


と、チャービルが言う。そして扉の鍵を開ける。


暫くしてグスマンが部屋に入ってくる。


やあ、グスマン。


やあビル。


今日早いな、どうした?


いや特に。ケリーは?


まだ来てない。


そうか。お前今何してる?


仕事だ、昨日本の仕事入って探してる。


バイヤーのほうか。なんて本だ?


お前の知らない本だよ。


いいから。


マイケル・ドリスの朝の少女だ。


なんだそれ?


ほらな。


お前読んだことあるの?


ああ、あるよ。絵本みたいな本だ。届いたら見せてやるよ。


わかった。


と、そこにインターフォンがなる。


それにチャービルが出る。


どなた?


ケリーよ!


はいよ。


と、チャービルは扉の鍵を開けた。


5分ほどでチャービルの部屋に来た。


は〜い! ビル、それにグスマン。


やあケリー!


おはよ、ケリー。


少し不穏な空気が漂う。グスマンはケリーに近寄る。


ケリー。


なによ、グスマン。


この2ドル返す。


は? いらない。私のせいで怒ってるんでしょ? いらない。


いやそうじゃない。あの時怒ってたけど、特にいまは怒ってない。悪いのはあの映画館だから。返すよ。


あら、じゃあその2ドル募金しなさい。私は受け取りたくない。


募金か、わかった。


お二人さん! 仲直りかい?


と、チャービルは少しニヤつく。


そうね…… 。


悪かったよ、ケリー。


いいわよ。


と、2人は仲直りをする。


よかったな、お二人さん。


チャービルはそう言うと、本を探す。


ねえ、なにしてるの?


いま? 本を探してる。朝の少女だ。


朝の少女? マイケル・ドリスの?


ケリーも知ってるのか?


ええ、有名な作家よ。


そうなのか。俺も読もうかな。


おいおい、漫画じゃないんだぞ?


でも絵があるんだろ? おれでも読める。買ってみよ。


それじゃあおれが買ってやるよ、ついでに。


ああ、ありがとう。


ねえ、ビーニーズいく?


いくよ! ちょっと待って本注文する。


わかった。


私も久しぶりに朝の少女読もうかしら。


そういえばなんでケリー知ってるの?


と、グスマンが聞く。


私一応雑誌編集会社で働いてるんだけど?


そうだったね。そりゃあ本に詳しい。


よし! 行こうか、ビーニーズ。


ええ。


そう言うと、チャービルはダラス・スターズのスタジャンを着る。


チャービル、ケリー、グスマンは喫茶店のビーニーズに向かった。


外へでると、話をする。


そういえば、この前大学の時の友達のディモに会ったんだ。


あのディモに? いまなにしてんだ?


そこはまた話す。それでテキサス・レンジャーズの試合のチケットを貰ったんだ。2人とも行かないか?


いくー!


いいわね!


そこから繋がるけど、ディモはテキサス・レンジャーズでいま仕事してるらしい。


そうなの!?


そう。それでチケットくれた。


試合は5日後だ。ディモに話しておくよ。


と、話つつ3人はビーニーズに向かった。ビーニーズに入ってもこの話の続きをする。


昨日の喧嘩は仲直りができて嬉しく思っていたチャービルだった。



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