エンディング
ビジネスホテルにいても、お家に帰り着いても、あたしの頭の中はみやびさんでいっぱいだった。
あんな風にかっこよくなりたい。あたしも、あんな風にって思うと、止まらなくなって、場所も選ばず倒立したりして、ママに怒られた。
タイムマシーンはもういらない。未来は、自分で作り上げる。
あたしは体操部で流れるような音楽をスマホで検索した。げぇ。クラッシックじゃん。でも、うん。なんだ落ち着くかもしれない。
もう今から、四月が楽しみでしかたなくて。
「ゆりちゃーん。お願いだから引越しの準備くらいしてよー?」
あ。すっかり忘れてた。夢中になれるものに出会えると、こんな気持ちになるんだって、初めて知ったのだった。
おしまい
噴水と水風船と体操部のお話 春川晴人 @haru-to
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます