無詠唱時代に物申す！

　たまには明るめの短編を。

　もう大分落ち着いてきましたが、一時期ファンタジー、異世界転移・転生モノの中で、「主人公が魔術の詠唱が必要ない事に気付いて無双する」という物語が多かったように思えます。そうしていつの間にか、戦闘中に長ったらしい詠唱を唱える事がダサいとされるようになっていきました。
　ですが、それら多くの作品内にて詠唱が必要ない理由を見ると、「ん？でもこれ、詠唱した方が威力は上がるんじゃね？」と思う事もしばしば。だとしたら、詠唱アリの魔術が見下される道理などないのです。


　みんな好きだったろ？
「竜破斬（ドラグ・スレイブ）」とか、
「七鍵守護神（ハーロ・イーン）」とか、
「無限の剣製（アンリミテッド・ブレイドワークス）」とか、
　夢中で覚えただろ？　弱いわけないよな？


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