もう100周目の脱ぼっち!~ぼっちで超無口な俺はクラス転移したんだが、実は俺だけ召喚100周目のマニア垂涎の傑作RPGの世界で大勇者としての俺の活躍(ハーレム)が無許可で動画配信されてしまっている~
第45話【本編 クライマックス回!】みんなの戦い!
第45話【本編 クライマックス回!】みんなの戦い!
「・・・・・・じゃあ、僕が、人族のあまり強くなさそうな見た目の男が君の前に姿を現したら作戦開始だよ!」
ダタンに〈心の声〉でそう告げた数分後、俺は
ダタンの姿をした極小魔王はボックスを踏みながらこう言った。
「なんだ、貴様は? 見るからに弱そうな人族のガキが何の用だ?」
もちろんそう言われても俺は少しもムカついたりはしなかった。
むしろ自分の本当の力をうまく隠せていることがわかってうれしいくらいだった。
そして、作戦通りミフユが極小魔王の死角から目覚まし羽根を撃ち込むのが見えた。
「うっ! なんだ? これは? 目覚まし羽根! 貴様! まさか我からこの体を・・・・・・」
そこまで言って極小魔王は喋らなくなった。
おそらく心の中で極小魔王はダタンと戦い始めたのだろう。
俺はその無言が合図とばかりに、剣を抜いて極小魔王に襲い掛かっていった。
極小魔王も剣を抜き、俺の攻撃に対応しようとする。
だが、ボックスを踏みながら心の中でもダタンと戦っているためその動きはかなり鈍い。
これなら今の俺でも勝てそうだ。
しかし、この体は大切なダタンの体だからひどく傷つけるわけにはいかない。
急所を打って気絶させるのがいいだろう。
俺は剣を捨て、
「・・・・・・貴様、我をナメているのか? 許さん! 必ず死で償ってもらうからなっ!」
極小魔王がそう怒りにまかせて叫んだ瞬間、俺は相手の首元に思いっきり鞘を振り下ろした。
手応えは十分だった。
極小魔王はようやくボックスダンスの呪いから解放され、バタンと前に倒れ込んだ。
それからどれくらい時間が経っただろう。
たぶんそれほど長い時間ではなかったはずだ。
極小魔王は、いやダタンの体は意識を取り戻し、俺に向かってこう言ったのだった。
「成功しましたね! 魔王の心はボクがちゃんと倒しましたよ!」
初めて聞いた生のダタンの声はとても美しかった。
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