第24話 【本編 超意外?】選抜隊のメンバーは?

「・・・・・・精神力が強ければいくら体を乗っ取られても意識は絶対に少しは残ってるはずやから、その意識とコンタクトを取るところから始めたらええんとちゃうか? 確かそういうのナオハル得意やったやろ?」


 喋り方は少し横柄なところがあるけれど、大魔導書マドー君のアドバイスはいつも的確だ。

 だから俺は、その大魔導書マドー君のアドバイス通り、その場でダタンに〈心の声〉で話し掛けてみたのだった。


 すると、かすかに反応のようなものが返ってきたのだが、ここからでは相手の言葉の意味までは(確かに何かを俺に伝えようとしていることは痛いほど感じられた)聞き取ることはできなかった。


「今、〈心の声〉で話し掛けてみたんだけど、ダタン君の意識のようなものを微かだけど感じられたよ。彼は体を乗っ取られてもなお、強い精神力で自分の心を完全には失ってはいないみたいだ」


「本当ですか? 大勇者様!」


 と、ビビが大声で確認してくる。


「ああ、うん、本当だよ。・・・・・・でも、ここからじゃあダタン君の〈心の声〉を聞き取ることはできないみたいだ。だから、少し危険だけど、魔王にこちらから近づいて行こうと思う」


 と、俺が答えると、


「じゃあ、オイラもお供します!」


 とすぐにビビが言ってくれた。


 さらに、


「僕も連れていってくれませんか?」


 とカナタが言い、


「もちろん俺も行きたいです!」


 とカルーバが言った。


 それで、俺は少し考えてからこう言ったのだ。


「・・・・・・ビビとカルーバは連れていけない」


「どうしてですかっ?」


 と、ビビとカルーバが大声で言ってきたので、俺はこう続けた。


「2人は相手に顔を知られているはずだから悪いけど遠慮してほしい。今回はおそらくまだ顔を知られていない俺とカナタと・・・・・・あと、魔法銃で後方援護ができそうなミフユの3人で行こうと思う。あとのみんなはよく見れば魔王の手下達に所々破壊されてしまっているこの村の修繕をお願いしていいかな? この村の人達が帰って時に喜んでもらえるくらいきれいにしておいてほしいんだ」



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