もう100周目の脱ぼっち!~ぼっちで超無口な俺はクラス転移したんだが、実は俺だけ召喚100周目のマニア垂涎の傑作RPGの世界で大勇者としての俺の活躍(ハーレム)が無許可で動画配信されてしまっている~
第31話 一方その頃[Side オタク三英傑①]
第31話 一方その頃[Side オタク三英傑①]
ある日の授業中、教室の四方の壁がバタンと外に倒れると、その向こうには紫の草原が広がっていた。
あれ?
もしかして?
自分はその景色を見て一瞬でピンときたのだった。
これはマニア
こんな紫の不気味なだだっ広い平原から始まる世界は、『サーザントビアス』以外にない!
だが、クラスメートたちはそのことに全く気づいていないようだった。
「何? 一体何が起こったの?」
「もしかしてドッキリ? これドッキリなんじゃない?」
「なんで紫なの? 超キモいんだけど!」
「えっ? せんせーは? せんせーどこ行ったの?」
などと、みんな可哀想なくらい
そんな中で、自分と目が合わせてくれたのは自分の
そして、目が合った瞬間、ああ2人もここがどこかすでに気づいているんだなとすぐにわかった。
それからはもう早く3人で冒険の旅に出たくて仕方なかったのだが、その前に天の声の説明を受けなくてはいけないはずなので自分は竹馬の友の2人とチラチラ目を合わせながらそれをずっと待っていたのだ。
すると、クラスメートたちが少しは落ち着いてきて静かになってきたところでこんな声が天から聞こえてきた。
「君たちは大量召喚された勇者候補生だ。たったひとりで世界と
出た、出た!
これこれ!
不親切過ぎる説明!
でも、これこそが『サーザントビアス』のオープニング!
クラスメートたちがどうしようと言って悩んでいる中、自分たちはいつもの3人でパーティーを組み、静かに次の展開を待っていた。
どれくらい待っただろうか?
クラスメート全員がパーティーを決め終えたところで天の声が再び喋り始めた。
「・・・・・・最初にこの世界を救ってくれた者達だけが元の世界に戻ることが可能だ! それ以外の者達は一生この世界で暮らしてもらう!」
クラスメートたちが我先にと冒険の旅に旅立っていったのは言うまでもない。
もちろん自分たちもすぐに出発した。
でも、それはクラスメートたちのように元の世界に戻りたいわけではなかった。
ただ自分たちは少しでも早くこの『サーザントビアス』の世界を自分の体でリアルに体験したかったのだ。
はっきり言って、この世界をうっかり救って元の世界に戻されることの方が自分たちにとっては恐怖だった。
この世界で一生暮らしてもらう?
最高じゃないか!
夢みたいだっっ!
だってそれこそが自分たちの願いだったのだから!
そりぁ、今追ってる漫画とかアニメが見れなくなるのは痛いけど、それ以上の価値がこの世界には確実にある!
そして自分にはきっと同じような思いを
もちろん全員がクラスの3軍男子・・・・・・っていうかオタク、それもかなりのガチ
「いやぁ、
と、早速自分に話し掛けてきたのは、
もちろん自分の
「いやいや、ほんまにほんまに! こんなことがあるなんてワイも思いもせんかったわ。これは存分に楽しまんと損やで、はやみん!」
そして、この関西弁で話し掛けてきたのは、やはり自分の竹馬の友(竹馬の友って2人いてもいいんだっけ?)の
落語、漫才、コント、演劇、アイドルのライブなど、とにかく劇場と名の付くところに通うのが生き
それから、友の紹介ばかりですっかり自己紹介を忘れていたのだが、自分は速水
岡っぴとおのけんをこの底なし沼に引きずり込んだのは何を隠そう自分なのである。まあ、2人のポテンシャルがすごくて今では自分と同等かそれ以上の知識量と愛情を
そんな自分たちオタク
なにせ、『サーザントビアス』はオタク心をくすぐる要素満載の本当に愛すべきロールプレイングゲームのマスターピースなのである。
ここで命果てるなら
そう思える自分たちはおそらくどのパーティーより強くなれるはずだ!
でも、だからってうっかりこの世界を救ったりしないように気を付けなければ!
そのためにはこの世界の住人に必要以上に心を奪われたりしないことが
そんなことを自分が思っていると、園っぴか突然こう叫び出したのだった。
「おいおい! 速水殿! 小野寺殿! この世界のスライムはやはり
もしかしてスライム属の少女!?
早速激レア物件じゃないか!
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第31話を最後までお読みくださりありがとうございます!
ここまで読まれて、もしちょっとでも「なんかおもしろそう!」「これは期待できるかも!」と思っていただけましたら、作品フォローや★★★評価をしていただけるとうれしいです!
皆様からの応援が駆け出し作者の力にメチャクチャなります!
精一杯おもしろい作品になるように努力しますので、よろしければ是非応援よろしくお願いしますm(__)m
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