第10話【本編】ある少女との出会い!?
「・・・・・・ねぇ、どうせだったらこの世界を誰よりもたっぷり味わい
そしてそれに唯一反発したのは、やはり
「何言ってるのー? 麗夏ちゃん! 阿香里は元の世界に絶対帰りたいのー! 絶対に絶対に帰りたいのー! 阿香里たっぷり味わい尽くしたりなんか絶対しないんだからねー!」
しかし、
「まあ、こうやって武器ももらったわけだし、ちょっと冒険者
そう言う古堂 美冬は
「じゃあ、冒険者登録所みたいなところ行ってみようか? 私もこの世界でどれだけ自分が戦えるのか知りたいわ!」
そう古堂 美冬の意見に同調した乗崎 麗夏は青色の美しい宝石がヘッドに埋め込まれた魔法の杖のようなものをプレゼントされていた。しかもその杖は実は剣の
「職業登録所はー? 阿香里、魔法使いになりたいんだけどー!」
そして秋野 阿香里のプレゼントボックスには剣が2本も入っていたので彼女はおそらく魔法使いよりも二刀流剣士(中級職)の適正がある可能性が高い。もしかしたら二刀流魔法剣士(最上級職)に・・・・・・なんてことはさすがにないか。
この世界の常連の俺から見ても、この3人はかなり個性的な能力の持ち主であるように思える(その能力が揃いも揃って2wayなのは彼女達の二面性を表しているようで密かに少しゾッとしてしまってもいたが)。
とにかく冒険者登録所に行くという案は誰も反対のしようがなかったので(実際この世界には冒険者に仕事を紹介してくれる冒険者登録所とほぼ同じ役割も持っている冒険者
「ああ、やっと会えた! そこの冒険者御一行様、どうか
紫色の草原から急に現れて、そう言って俺達に泣きついてきたのは、まだ
「かわいー! 超かわいいんですけどー! ねぇ、あなたエルフさんなのー? 阿香里の妹ちゃんにならない?」
秋野 阿香里にそう言われると、その幼いエルフの少女はひどく真面目な口調でこう言ったのだ。
「
「ほんとー? 阿香里の妹になってくれるのー? うれしー! 阿香里ずーっとあなたみたいなかわいい妹が欲しかったんだー!」
秋野 阿香里がそこまで言った時に、その幼いエルフの少女と俺は初めて目が合ったのだが、その瞬間エルフの少女は固まって動かなくなってしまった。
「どうしたのー? 男の人見るの初めてなのー? じゃあ、怖かったよねー! ごめんねー!」
秋野 阿香里がそう言うのをその幼いエルフの少女は完全に無視して、しばらくの沈黙の後、俺のことをじっと見つめてこう言ったのだ。
「・・・・・・大勇者様なのですか? ああっ、やはり大勇者様なのですねっ!
そう言いながら、その幼いエルフの少女は大きな
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