第1話【本編】ぼっち男子(時岡 尚春)の正体!
俺、
とある理由で何度も学校を休んでいた俺の不在に気づいた2年G組のクラスメイトは一人もいなかったんだから、完全体を名乗っても何ら問題はないだろう。
そして、あれは俺が再び高校に通うようになってから8日目の世界史の授業中、ギリシャかローマかその辺りの話を社会科教師がしていた時だった。
その50代前半くらいの
そりゃ、もうみんなめちゃくちゃ驚いていた。
「なんだよっ、これっ?」
「なんで紫? なんか超気持ち悪いんだけどっ!」
「てか、先生どこいったっ?」
「もしかしてドッキリっ?」
でも、そんな中、俺だけはこう思っていたのである。
――ああ、この世界ね。知ってる、知ってる。
というのも、さっき話した高校を休んでいた期間、俺はこの世界に何度も無理やり
そんなわけでこの世界の超常連である俺はさらにこうも思っていたのだった。
――いいの? 俺・・・・・・この世界じゃマジですごいけど!
そう思いながら誰にもバレないように、「ステータス・オープン」と
【トキオカ・ナオハル】
職業 最上級勇者[最上級職]
HP 9852
MP 8956
攻撃 9998
防御 9999
力 9541
俊敏 7846
習得魔術 炎魔術 SS
氷魔術 SS
雷魔術 S
回復魔術 SS
剣術 SS
特殊能力 全方位攻撃
全方位防御
全方位魅了
全方位ステータス・オープン
自己ステータス・ダウン
心の声
大魔導書
[出現][解読]
[加筆修正]
転生の儀式
[コネコ][コドラゴン]
[?????]
高級ホテル建設
武器、防具の創造
執事猫じい召喚
自分でも恐ろしくなるほどの完全無双仕様の数値!
悲しいかなぼっちの1人パーティーで世界を99回も救うとどうしたってこんな数値になってしまうのだった。
そういう意味ではこの数値は俺の孤独の産物でもあるのだ。
そしてさらに悲しいことに、クラスメイト達にはこの文字と数値はまだ見えないらしかった。
と言うか、そんなようなことを俺がしている間、俺以外のクラスメイト達は俺のことなんて完全に無視してほとんど
だが、天からこんなおっさんの声が聞こえてくるとみんな生活指導の教諭が現れた時みたいに急に静かになった。
「君たちは大量召喚された勇者候補生だ。たったひとりで世界と
なんて勝手なアナウンスだろうか!
でもこれが超マイナーでマニア中のマニアしか知らない幻の傑作ロールプレイングゲーム『サーザントビアス』の本来のオープニングなのだ。
そうなのである!
この異世界はおそらくはゲームマニアの俺以外のクラスメイトの誰も知らない超マイナーロールプレイングゲームのゲーム世界なのである(ちなみに俺はそのゲームの大ファンでクリアしたのは十数回だが軽く千時間以上プレイしている)!
しかし、俺はなぜか過去99回全てでパーティーを組むことを許されなかった。
それで序盤どれだけ苦労したことか!
パーティーさえ組めれば合わせて10年以上も旅を続ける必要もなかっただろうに(まあ、半分好きでやっていたのだが)!
でも、そうしていたら俺はこれほど最強の存在になることはできなかったに違いない。
そんな天からの実にあっさりとしたアナウンスが終わると、クラスメイト達は再び騒がしくなった。
⚫
「パーティーなんか別に組みたくねえよ。それよりスマホ使えるようにしてくれよ! こんな世界を配信したら軽く
⚫
「パーティー4人までだってよ!」
「じゃあ、やっぱ、男子だけで組んだ方がよくねぇ?」
「だよな? 女子は絶対足手まといになるもんな!」
「だな! 強くなればきっとこっちの女にモテモテになるんだから女子なんか必要ねぇよ!」
1軍の男子達(ちなみに俺は言うまでもなく3軍にも
すると、クラスのマドンナ的存在の
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第1話を最後までお読みくださりありがとうございます!
ここまで読まれて、もしちょっとでも「なんかおもしろそう!」「これは期待できるかも!」と思っていただけましたら、以下のリンクから作品フォローや☆☆☆評価をしていただけるとめちゃくちゃうれしいです!
https://kakuyomu.jp/works/16817330651860796161
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