子供の成長は、誰だって嬉しくて、どこか寂しい

少女の姿をした感情の神と、青年の姿をした知識の神。感情の神にとって、知識の神は、どんな疑問でも教えてくれる教師のような存在だった。
美しい風景の中で繰り広げられる、神様同士のやりとりを綴った異世界ファンタジー短編。知ることで成長していく感情の神様がとても可愛らしいです。
「神様」と呼ばれる存在でも、最初から完璧だったのではありません。少しずつ学び、変わっていく彼らの人間臭さが、終始微笑ましい一編でした。