カリス王国国王

新年のあいさつを国王様に、トート家代表として行った後、俺はシエンと共に国王様にとある部屋で待っているように言われた。

「おそらく、でしょうね。」

「あぁ、だ」

「「はぁ」」


何故俺とシエンがため息をついているか。

それは簡単である。

まず、我が国カリス王国では、慣習として、王子が社交界デビューした次の年、つまり6歳から側近候補を付ける習わしがある。

側近候補と言っても、この時点で選ばれれば当確のようなものだ。

つまり、俺達はこれから王子達との共同生活が始まるのである・・・嫌だぁぁぁぁ

嫌な理由?そんなの簡単である。

この側近候補の集団の一番の年上はお目付け役として、王家への週一回の報告と

王子達がちゃんと成長しているかをしっかりと管理しないといけないからである。

つまり、通学班の班長や、学級委員長のようなものである。

なんで多少早く生まれただけで面倒見ないといけないんだ?はぁ。

ちなみにだが、シエンは今年の2月には帰る予定なのに、何故か呼ばれている。

ホント何故だ?ちなみに、シエンが側近候補との共同生活これに参加は去年の王子の誕生日パーティ―で決定している。

決まったという旨を聞いた時、シエンは幼児退行していた。


少し可愛かったのは内緒である。


挨拶から一時間後、ようやくドアがノックされる

コンコン

「入るぞ、ミネル、シエン。」

「「っは、はい。どうぞ」」


一言の断りの後、ドアがゆっくりと開けられ、

髭を生やした、見た目三十路の威厳に満ち溢れたイケオジがで俺達の居る部屋に入ってき、俺達の正面に座った

俺達は何故か頭を下げなければと思い、急いで頭を下げた


「ミネル、シエンお前達には、ロウワー家次男のジュニスとアトロワ家次男のジャガと共にカリス王国第一王子である我が息子のラムールを

そして、カリス王国を支えていってほしい」

「「っは」」

俺達は顔を下げたまま返事をする。


って、なんか威厳に満ち溢れていると思ったら王様かよぉぉ

一国の王が護衛をつけずに部屋に入るって何事だよ

そのうえにたった5歳の子供に何をいきなりとんでもないことを言うんだ

さすがに早すぎるだろ、そんな事ガキに言えば調子に乗ること間違いないだろ

いくら平均寿命が元の世界より短いとは言え、せめて、もうあと5年はいるだろ


「と、堅苦しいのは辞めにして、君たちには本音を語ろう」


は?

口に出しては絶対言えないが、俺達は間違いなくこの瞬間同じことを思ったであろう

さっきまで、かなり重苦しい雰囲気で威厳に満ち溢れていたのに、

雰囲気全部消し飛んだぞ。なんだこの国王


「ほら、さっさと顔をあげなさい

よし、よし、それで良いんだ。」

俺達が顔を上げたところで国王は満足げに笑っていた

「ふーむ。しかし、やはりまだ硬い気がするな

よし、自己紹介をしようぞ。

私はカリス国王のカリス・ミムラサキ・リハツじゃ。よろしく頼む」


は?何言ってんだこのおっさん

おそらく俺達の創造の範疇にいないのであろう。

王の言う事に逆らうわけにはいかないので、

フリーズから再帰動し、俺達も自己紹介をする。


「トート公爵家三男のトート・アイビー・ミネルです。」

「その婚約者でカラー聖国の第一王女兼聖女のカラー・ナデシコ・シエンです」

「ふーむ二〇点」


???


「おぬしら普段なら突っ込む所だろ

『なんでいきなり自己紹介始めんねん』

とか

『いや、唐突ゥ』

とか色々あっただろ

まあ、せめて

『ざっつ、なんやその振りそんなんで和むわけないやん』

ぐらいは言ってもらわんと困るがなぁ」


「「いや、一番最後が一番できるわけないだろで」」


ohやっちまった

勢いで前のめりに突っ込んでしまった

そして、俺とシエンは顔を見合わせてしまう


「ほら、そこ揃ったからって、いちゃつこうとしない。」


「「するかぁぁぁぁぁぁ」」


今回の絶叫が人生で一番声量が出た時になることを二人はまだ知らない


「よし、だいぶ雰囲気が和らいできたな」


この時ミネルとシエンは誓った

この王絶対いつかひどい目にあわすと


「よし、ここからは真面目な話だ。楽な姿勢で良いから真剣に聞け」

がらりと雰囲気が変わる。先ほどまでの春のような陽気で和やかな雰囲気は

消し飛び、冬のような陰気で凍えそうな雰囲気となった

「「はい」」

姿勢を正し、俺達は王の目をまっすぐと見た。


「お前達は、今回何故私が一人で部屋に来た理由が気になっているだろう

それはな、お前達を一国の王として見定めに来た。一人のとしてだ

お前達なら分かるだろうが、親としてでもないし、お前達だけだ。」


ごくり


「何故、ですか?」

「何、期待の新星を見に来ただけだ」


俺達は王の目を見続ける


「と、そんなことでは騙せぬか。あのが傑物と言うからだ」

「「あの二人ですか?」」

「シンルとカツクだ。あの二人には側近候補を見定める最終審査員でな。

あいつらの判断により、お前たちが適任だとそして、傑物だとみなされた。」

「十歳に任せて良かったのですか?将来の国を」

「王たるもの、才あるものを見抜けなくてどうする

それにな、予防策程度大量にある。その程度用意せずに何が王か」


これが、高貴なる者上に立つ者


「とは言ったが、実際本当にそのような者かというのを確認しには来ているがな。

これで、あいつらの人を見る目ははっきりと分かった。これで安心して使えるな。」

「「お二人の試験であったと?」」

「ああ、そういう事だ。これで安心して他国のTOPと関わらせて、いろいろ探ってもらえる。よし、一年のノルマを重要人物を国内国外問わず100人調べてもらって資料を作ってもらお」


この人 鬼だ


「それで、話を戻そう。

そんな二人から、同じことが聞けた

間違いなく傑物だと。

そして、あの性格が真反対の二人が口を揃えてやばい奴らと言わせたお前達を二人を私は信用することとした。これからを頼む。」


「「っは」」



△▼

前回投稿から間が大分開いてごめんなさい


自分は来年四月から高三になるので、受験で忙しくなります。

そのため、不定期投稿で大分間が開いての投稿が続くと思います。


ストレス解消としても、このまま小説は書き続けますので、未完になることはないです。





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