勉強の時間

「っは、また意識が飛んでいた。

 これから母上との勉強の時間だった。急いで行かないと。

 これからを考えるのは勉強が終わった後でだ。」




コンコン

「失礼します。母上」

「ようやく来ましたか、ミネル。」

転生したことに気付き、絶望していた俺を待っていたのはさらなる絶望でした。

「ミ―ネール、私がどれだけ待ったか分かりますか?

 1時間ですよ!一時間!

愛する息子に勉強を教えられると楽しみにしていた母を一時間も待たせるなんて、私はそんな子に育てた覚えはありませんよ。」


ヤバい、どうしよう、俺はこの般若をどう対処すれば、許される

・・・・・・・こういう時は素直に謝るか


「ごめんなさい母上。母上に勉強を教えていただけるとなると、気持ちが高ぶって、身だしなみを整えるのに時間がかかりました。ごめんなさい。」

よし、これならいけr「ミネル?つまり、私に会う前までは身だしなみが整っていなかったという事かしら?」

「っあそ、それは・・・」

「それに、ミネル、あなた自分の服を見て見なさい。大方、遅れていることに気付き、走ってきたんでしょ。服が出ているわよ。」

「っえ?っあ、ホントだ」

「まあ、いいわ、服を入れたら、こっちに来なさい。」

「っははい。」

フゥーなんとか助かったぁ

「許したわけじゃないわよ?ミネル、後でお説教ですからね。」

そ、そんなぁぁ


まあそんなこんなあり、今俺は、文字の勉強をしている

「良い?ミネル、これはユ・グ・ド・ラ・シ・グ」

「ユグドラシグ?」

「よく言えたはねぇ。どんなものでも発音できるようになってきたわね。

良い子良い子

これはね?エルフの里にある木なの。とても大きくて、様々な物の原材料になっているの。私も見たことあるけど、ホントにおっきくて、想像を絶する美しさなの。

神秘的、自然の力というのをすごく感じたわぁ。」

「なんでそんなすごい木が出来たの?」

「それはね。この木がこの世界に初めて出来た生き物で、神様が作った木だからなの。」

「へぇ神様ってすごいんだね。僕も一度で良いから会ってみたいなぁ」

                ・

                ・

                ・

「今日の勉強は、これで終わりよ、ミネル。よくがんばったわね。」

「うん それじゃあ、失礼しました。母上。」

「ミネル、待ちなさい まだお説教が終わっていませんよ?」

慈愛に満ち溢れた聖母の様な母は居らず、そこに居たのは般若だった。

「だいたいですね、ミネル。あなたは身だしなみだけではなくですね、

廊下を走るという事にも・・・・・


1時間後


今日はこのくらいで許しますけど、次は許しませんからね?

分かりましたか?ミネル」

「っは、はい分かりました母上。」

「よろしい。それなら部屋に戻りなさい。今日学んだこと忘れないようにしっかり復習するのよ?」

「はい、分かりました母上 それでは失礼いたします。」

そう言いながら俺は扉を閉めた。

はぁ、ひどい目にあった

俺は目に涙をためながらトボトボと部屋に戻っていった。



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