序章

生きるのに苦労するのが確定したようです

「ふ~ふんふ~ふ~ん」

「ミネル様、ご機嫌ですね、何か良い事でもありましたか?」

「うん!! 母上が勉強を教えてくれるんだ~。」

「それはとても良い事ですね。あれ?では、そちらに行かれておられるのですか?シャルル様の部屋はそちらではないのでは?」

「あぁ、母上に勉強を教わるなら、ペンを持って来いと言われたので、自分の部屋に取りに行くんだ。」

「なるほど、それで  おっと、こんな所見られては、メイド長に怒られてしまいますので、私は仕事に戻ります。」

そう言って、メイドは離れていった。



「ふんふ~んふふ~ん母上とお勉強♪   

 そうだ、母上と勉強ならしっかり身だしなみも整えよう。」

そう言いながら、ミネルは鏡の前に立つ

そこに映るのは、黒髪の優し気な目をした美少年だった

「ん?・・・・俺の名前はトート・アイビー・ミネル

そして、目の前に映るこの少年は、黒髪で、少しタレ目な優し気な少年

導き出される結論は・・・・・・俺、乙女ゲー世界に転生したって事????」

ミネルは、膝から崩れ落ち、少しの間鏡の前で固まるのであった。  


数分後

「はぁ、はぁ、はぁ、あまりのショックに意識が飛びかけてた。

それにしても、乙女ゲー『ロード』の世界に

しかも攻略対象一不憫で有名な、あのトート・アイビー・ミネル

だなんてに転生だなんて最悪だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァあ」

ミネルは再び鏡の前で膝から崩れ落ちるのであった。

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