大晦日怪炎事件

　いつもの様にいまいちやる気のない水卜は、大祓が行われた影響による大晦日から元旦までのパトロールに相棒のユウリと同じ班の流音とともに駆り出され、終わってからの酒盛りの話をうだうだとしながらも業務自体は無事に終え、後輩の狐二宮とその相棒の楠を加えて流音の車で彼女の家へと向かっていたところ、後ろから消防車が追い抜いていく。
　他人事の様に見送っていた彼女たちだったが、その行き先が近づくほど流音の自宅に近づいていき、最悪の予想通り火元はそこだった。
　可愛そうに思った水卜が、ユウリの怪異体であるもやを活用して貴重品金庫をとって来させたところ、その火が霊力を帯びている事が判明する。

※この小説はフィクションであり、実際の捜査機関を扱ったものではありません
※犯罪、違法行為、猟奇犯罪などを助長する意…続きを読む