キャリアデザイン



 Career Designの回です、こんにちは。

 ※息抜き回です。いつも以上にダラダラしてます。

 

 あ、ビジネス書じゃないですよ! わたくし、あくまでも一般の平社員ですから。誰かに何かを語れるほどの知識もないですし。ただの独り言です、すみません。

 

 キャリアっていうと職歴に目が行きがちですが、社会人、学生、主婦、働いていない方。立場問わず、人生経験もキャリアだと思うんですよね。

 そして、物書きの端くれとしては、その経験でもって作品を書いているところもあると思うんです。これは、それを踏まえたお話。

 


 先日、パワハラで退職した友人Aと食事をする機会がありました。彼女は非常に優秀なのですが、直属の上司からそれはそれはえげつないパワハラを食らっていました。うちのパワハラ部長も目じゃないぐらい。

 

 その内容というのが

 ・必要事項を伝えない(報連相がない)

 ・本人の目の前で、さしたる理由もなく仕事から彼女を外す指示を出す

 ・彼女の成果を、自分のものとして上に報告する

 ・報連相不足による仕事の遅れを、休日出勤で補填しろと強要する

 といった感じです。常に。

 控えめに言ってもク●です(失敬)。


「えーじゅ、あたしはもうこの会社辞めるよ」

 とメッセージをもらって、

「病む前にやめた方が、私も良いと思う!」

 と賛成しました。メンタルヘルス超大事。

 

 そして彼女は、人材育成の道に進もうと転職活動をしているのですが、その話をきっかけに、このエッセイを書こうと思ったんです。

 

 彼女がいざ活動を始めようと色々調べたら、なんと今は転職活動も婚活みたいな感じになっているらしいです。マッチングアプリや、集団でのカジュアル面接(正式なものの一歩手前みたいな。婚活会場みたいって笑ってました。私は、彼女がそういう場に行ったことがある、ってことに衝撃)みたいなものもあるのだとか。すげー。


 人事関連に進みたい彼女は、特に女性のキャリアアップに携わりたいという意欲があり、近年日本企業が力を入れている『ダイバーシティ』関連の部課を探して応募しているんですって。


 ダイバーシティは、ざっくり言うと『多様性』という意味で、男女や年齢、人種を問わず同じ組織で共存していきましょう的なアレですね。ダイバーシティ&インクルージョンでセットな感じですが、詳しくはググってみてください(めんどくなった)。


 特に女性の社会進出が世界的にも遅れを取っている日本、経済産業省が必死でプロモーション(ダイバーシティ経営企業百選とか。知らんけど)したり、Forbesジャパンがアワード設置したりしているだけあって、そういった考えや研修制度を導入する企業が増えてきているらしいです。


 まあ、ここまでは普通の話ですね。

 問題は、ここからだ。


「えーじゅ、あたしさぁ、転職できんかもしれない」

「え? なんで?」

「だってさぁ、日本企業が……言っちゃ悪いけど、アホすぎて……ぶくくく」

「どういうこと?」

「ダイバーシティてさ、最近の考えなわけじゃん」

「そうだね、日本だとちとキツいよね。未だにジジイから女は家に入っとけて言われるもんね」

「そ。でも政府が推進してるからって、慌てて導入し始めててさ、こないだ受けたところ……」

「うんうん」

「部署名がさ」

「うん? ダイバーシティ課とか!?」

「そんなん、全然可愛い方だよ。『みんなで一緒に働こう課』」

「……は??」

「みんなで一緒に働こう課」

「正気なの!?」

「大真面目」

「え、ちょっと待って、そしたらさ、電話取る度に『はい、みんなで一緒に働こう課です』『お世話になっております、みんなで一緒に働こう課の佐藤(仮)です』て名乗る?」

「っっぅっっ……(友人A、爆笑の悶絶)」

「ウッソー! もしもーし! みんなで一緒に働こう課、略して『みなはた課』のえーじゅですけどー」

「やめてえー! 笑」


 いやいや、大丈夫か、ニッポン!?


「なんか、センスのない偉い人がとりあえず部署作りゃいーだろ的な感じっしょ?」

「マジか」

「マジマジ。誰もが知ってる大企業だよ?」

「そらぁ……やる気無くす……」

「でしょ。もう入る前から、お察しよ。しかもこれ、一社だけじゃないからね」

「複数社……だと!? 他の部署名もまさかっ」

「ご期待通り、似たり寄ったりのやつ」

「マージーかー!」

 

 その他にも、面接でのエグい質問とかのお話はさておき。(私も経験上、ろくな面接官に会ったことがない。奴らは俺が選んでやっていると勘違いしているからね。こっちも選んでるんだからな?)



 私はこの話を聞いて、『価値観や知識のアップデートをしないということは、恐ろしいこと』と感じました。

 

 なぜなら、素人とはいえ物を書いている以上、マーケット分析の一環として、ある程度のトレンドは把握しないといけないと思うんです。把握した上で、『我が道を行く』『少し取り入れる形で修正する』『トレンドに乗る』という分岐があると思っています。

 

 それを、安易に『こういうことだろう』『みんなやってるし、とりあえず形だけ』『入れとけばあとは何とかなるだろう』で走ると、大事故を起こしてこんなことになってしまうんだなと。

 きっと中の人は大真面目に予算組んで人を募集して、転職サイトに情報載せてエージェント動かして……ちょっと待って、誰も突っ込まなかったのかな!? ――

 

 それぐらいに、世間と自分とは距離があるのだと。

 

 どうあれ、知識は正しく入れなくちゃならない、と思いました。そして本質も、正しく理解した上でいじらないといけない。『D&I課だよ。意味分からない? みんなで一緒に働こう課だよ』ならまだ……許せ……ないか。はは。


 彼女は非常に志の高い人で、自分が何をやりたいかのビジョンがしっかりしています。

 だから会話も楽しいし、人を弄るけど貶めないところもすごい。その彼女に

「えーじゅはなんで今の仕事してるの?」

 と聞かれて

「めちゃくちゃ大変だけど、飽きないから」

 と答えたら、それも正解かもねと言ってくれました。私は飽き性なのでね……書類捌くだけとか、発狂する……

「ほんと大変な仕事だよね。金額もそうだし、コンプラもそうだし」

 なんて、同情もされたけれど。うん。でも

「将来、何になりたいの?」

 て聞かれて、答えられなかった。


 こどもの頃の夢って、無責任な憧れで言えたけど、私は何になりたいんだろう? て深く考えてしまった。


「難しく考えなくても良いよ。自分のキャリアプランとか、キャリアパスってさ。何も出世とかだけじゃないよ。毎日、何に手応えを感じて、何が楽しいか、だよ。だからまあ、人生設計の方が正しいかなあ」

「そっかあ……漠然としてるけど、私は満足したいかな」

「いいね!」

「ピアスを集めるのも服を買うのも、本を買うのも映画を見るのも全部お金がいるから」

「そだね」

「お金を得るために仕事する。でもつまらない仕事はしたくない」

「仕事の質に、こだわるのね。飽き性だしね」

「……そうかも。私は、質にこだわるタイプかも」


 みたいな感じで、改めて自分の欲を掘り下げるのが大事、と気づける良い会話ができました。

 彼女との話は仕事の話だったけど、物を書くのも恋愛も同じで、自分が理想とする将来へ向かっての設計がないと迷子になる。そんな気づきがあったんです。

 

 特に、最近『小説家になろう』からの撤退を決めて、本当にこれで良かったのかなと、やはり後ろ向きになることも多くて。

 創作界隈は何かと炎上していたり、戦っていたりして。書いたからといって読まれるとも限らない、自分の技術が向上したかの明確な指標もない。愚痴ったら揚げ足取りで炎上するし、なんだか疲れたなあなんて思う毎日で、筆も止まりがちで。


 私、きっと、今、迷子です。


 というわけで、一周年記念に更新しようと思っていた、『薔薇魔女の結婚式』、全然納得いくものが書けておりません! 何万字捨てたかな。笑

 これはもう、ただひたすらに申し訳ない……もう少しだけお待ちくださいね。きっと、私の方向が定まりましたら、また怒涛の執筆活動が始まりますので。

 いつも、ありがとうございます。

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