ラストがとっても素敵です。

西洋の古い童話を思わせる短編。
災厄の娘と呼ばれている娘は、生まれ持ったその不思議な力のせいで孤独に暮らしています。でも彼女はなるべく感情を動かさないようにしていて、それは国の平穏に直結してしまうから。

物語はファンタジックな設定からくる切なさや寂しさが美しく重なっていく進み方をするのですが、最後にほっと笑顔になる展開が用意してあって優しい気持ちになります。けっして悲しい物語ではない。その後、国の人たちが噂する冗談にもほっこりしました。

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