「姫さま!大変です!問題発生です!」プリンセスに転生させてもらったら、何と魔王の娘!?次々起こる問題を現代の知識と得意なカンフーとお料理でズバッと解決!
第16話 油断大敵!?ちょ、ちょっと、豚人強いんでけど!
第16話 油断大敵!?ちょ、ちょっと、豚人強いんでけど!
舐めてたわ…
ゲームの印象が強すぎた
ヤヴァい!
ヤヴァい!!
ヤヴァい!!!
ヤヴァいいいいいいいいいいいッ!!!!
こ、このままだと、捕まっちゃう!!
犯されちゃう!!!
レイプされるゥゥゥゥゥッ!!!!
啖呵を切って
実のところ、先日の無茶がたたり、魔力回路がまだ回復しきれていないの。だから、
ま、でもどうせ、
身長は、150cmくらいかな?豚の頭にメタボ気味の身体付き。最低限の服や防具を身に付けているところから、
わたしは牽制の魔法をぶちこむ。
襲撃に気が付いた
ふふふ、おデブちゃんだから、スピードは遅い、、、わよねぇぇぇぇぇ!!
ものすごい勢いで突進してくる
わたしは、何とかいなす。
木に激突するけど、その木が倒れる。
こ、恐ええ……
でも自爆してくれたからよかったわ(汗)
思ったのも束の間、
いや、木に激突して無傷とか、ウソでしょ?
わたしは構えを取る。
続けて力一杯、腕を振るってくる
わたしは手首を掴み、捻り上げる。腕を極めたまま背部に回り、肩からぶつかる。
ぶっ飛ぶ
あ、あれ?
何事もなかったかの様に起き上がる。まぁ、さすがに腕は変な方に曲がってるけど…
何というか
こいつらタダのデブじゃねぇぇぇぇ!
アレです、アレ!
脂肪の下に筋肉纏ってるタイプ!
用は、お相撲さん!!力士体型!!!
何?こいつ、一番の下っ端よね?
つまり、感覚的には幕下力士ってとこ?
そ、そんなのが10匹くらいいましたけど?
わたし、体重40㎏代よ?
乙女としては完璧だけど♥️
それは兎も角。
ウエイト40kg代のカンフー少女vsお相撲さんってこと?
え?
下っ端が幕内?
と、いうことは上位種になると、大関や横綱級ってこと?
ま、まぁ、これくらいの規模を率いているのはせいぜい小結ってところ?
小結だから強い!弱い!というものではなくてね。
まぁ、兎に角
ヤヴァい!!
ここにきて圧倒的なフィジカルの差が(汗)
でも、四の五の言ってらんない!力業では絶対に勝てないのでルナ先生直伝の搦め手しかない!
わたしは低く低く構える。
ボク歩というのだけどね。
手は指2本を付き出す形。
さながら、蠍よね(汗)
劈掛、八卦、太極拳の技。身体の負担を考えると八極拳は止めの一芸ぐらいにする。バッドステータスを付与するのも兼ねて、点穴を点く指の形。
名付けて『
起き上がり突進してくる
雑な攻撃を捌いて、掌を叩き込む。
力業ではなく、内部ダメージを狙う感じね。
何度か攻撃を食らわすと、バステも効いてきて動きが極端に鈍り出す。
そこで、心臓部を目掛けて頂肘。
大きく吹き飛び、目、耳、鼻、口から血を吹き出す
こ、これでようやく1匹か…
タイマンなら何とかなるけど、一気にこられたら、危ないなぁ…
気を引き締め直すわたし。
その頃、エルスは
目と足が不自由なことなどお構いなしね。
当然、彼女の心のキズなんかへの配慮もなし。
後で知ってブチギレそうになったわ。
ああ!出して!出して!出して!
助けて!助けてえぇぇ!!
孕ませにいいいーーーー!!!!!
姫さま!
助けて!!
ルクスリア姫さまぁァァァァァッ!
極度の閉所恐怖症のエルスは、閉所に長い時間1人で閉じ込められるとトラウマが刺激されてこのように錯乱してしまうの。
ホント、事情を知らないとは言え、許せない。
バン!
ドアが開け放たれる。
「ルクスリア姫さま?」
エルスは音のした方に、涙で濡れた顔を向ける。
そこ立っていたのは、
「大丈夫ですか?酷い目に合わせてご免なさい」
少女はエルスの手を引き、閉じ込められていた部屋から連れ出す。
「あ、暖かい手…ありがとうございます。
ヨロヨロと立ち上がり、移動をしようとするエルス。
「行かなくては…」
「待って、そんな身体の状態で何処に行くの?見たところ、目と足が不自由な感じだけど…」
「勿論、1人で戦われているルクスリア姫さまをお助けに…」
「1人で戦っているって?」
「実は…」
エルスは助けてくれた少女に全てを嘘偽りなく話したみたい。
少女の尻尾がぶわり!と膨らみ、ワナワナ震え出す。
「許せない!文句言ってくる!!」
少女が飛び出そうとすると、外には部族の男達が集まり出していた。
「これは、どういう真似だ?」
リーダーっぽい男性が声をかける。
「どうもこうも!助けて!って叫んでいるヒトを閉じ込め続けたり!!!自分たちがやらなくてはいけない森の治安維持!
少女はエルスの手を取る
「行きましょ!」
「は、はい」
少女がエルスの手を取り、移動しようとする。
「待て、勝手な事は族長の俺が許さん」
「知らないわよ!そんなの!!許されないならたった今、部族抜けるから!じゃあね、兄さん!」
どうやら、わたしをけしかけた男は族長でエルスを助けた娘はその妹さんみたい。
「行きましょう!」
少女がエルスの手を取ろうとしたその時。
木々がざわめく
1陣の強い風が吹き抜ける
その風が去った後。
そこには、大きな白い狼がたたずんでいたそうよ。
その狼の姿を見たみんなが頭を下げ、平伏している。エルスもね。
「白狼、フェンネス…」
エルスが呟く。
ー
「いえ…かの森の守護者たる白狼フェンネスにお会いでき、恐悦至極に存じます」
エルスも、丁寧にフェンネスという狼に頭を下げる。
下げた頭にエルスのミミズクが止まる。
ーこの者が貴女の危機を教えてくれましたー
まぁ、と嬉しそうなエルス。
ーこの者から話を聞き、そこな
フェンネスという狼が話すと、1匹の狼がエルスに寄り添ってくる。
ーそなたの"足"となりたいそうだー
どよめく、男達。
白狼というのはそれだけコイツらにとって尊いモノの様ね。
白狼はエルスの前に伏せの体勢になり、そのままエルスを背中に乗せる。
「よろしくお願いしますね」
エルスは白狼の首を撫でる。モフモフでかわいいわね。後で撫でさせてもらえるかしら?
ーフェルー
「は、はい!」
白狼フェンネスはエルスを助けた女の子をフェルと呼ぶ。
ーそなたの心意気こそ、白狼の部族の長たるに相応しい。これを授けますー
フェルの手には弓のような武器。
「
族長っぽい男の顔が青くなる。
「ば、ばかな!フェンネスよ、フェルはまだ15の子供。それに白狼双月を授けるとは…」
白狼が唸る
ー痴れ者が!!そなたなぞに族長は任せられぬ!白狼の部族の恥め!!森から去ねい!!!ー
「フェンネスよ、我が何をしたというのです?我は部族のために…」
「部族のために、言い掛かりをつけ、謝罪をしているヒトに
族長の男に被せて、フェルがまくし立てる。
「100年以上の自分達が産まれる前の事で言い掛かりをつけて、最低!!ルクスリア公女は、亜人の被害に会い、行き場のなくなったの女性を保護しているときいたわ!そんなこと、普通はできないわ!素晴らしい方に何をしているの!!」
ぐぬぬ、と言い返せない元族長
「ありがとう、フェルさん。ルクスリア姫さまのために…」
「いいんですよ!私が、そうしたいのだから!では。そういうことよ兄さん。あなたの一派はもう、この森の者ではありません、フェンネスの言うように、去りなさい!すぐに!!この森が汚れる!!」
ぺたりとへたりこむ元族長。
へっ!ざまあみろ!
女の子に酷いことするやつの末路なんてこんなもんよ!
ーフェル、そなたの好きになさい。その
「はい!フェンネス、ありがとう!!」
フェンネスに一礼をしてエルスの白狼に乗るフェル。
「乗せて!」
「はい!」
エルスは白狼を撫でて
「頼みます」
白狼はワオン!と短く吠え、森を駆け出す。
森を吹き抜ける風の如く、わたしに向かうエルスと白狼の部族の新たな族長、フェルでした…
は、はやく助けてぇ~
ヤヴァいの、よおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます