第10話 代講の先生にしごかれたというお話。

 いつもの先生が休暇ということで、初顔合わせのRita先生。


 お互い初めましてなので、自己紹介から始まった。


 といっても、自己紹介させられるのはこっちサイドだけ。


 イタリア語で話す練習なので、それはそういうことになる訳だが。

 でも、自己紹介ってめんどくさい。いまさら自分のことを説明するのもねえ。


 まあ、いろいろわあわあ喋りましたわ。


 とにかく文法が間違いだらけなのでいちいち直されて、使い方の練習をさせられて……。

 疲れるけれど、それもまた仕方がないというか、覚悟のうえで。


 まあ、結構頑張った。


 で、今日のレッスンの肝は、「命令形」。

 日常会話では頻繁に出てくるわけですが、これまでは「なんとなく」でごまかしてきた。


 初めてちゃんとした説明を聞いてみると、


「あー、そういうことだったのね!」


 という納得感。


 それなら、もっと早く教えてくれって話。

 イタリア語って、めんどくさいわ。


 宿題は、命令形を使った作文10個。


「よく生きるためには、どうしたらよいか?」


 テーマが重いって?!


 日本語だって10個も言えないから。

 仕方がないから、「早寝早起き」とか、「他人の悪口を言うな」とか、道徳の教科書みたいになっちまった。


 こんなもんでいいのかなあ?

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