第18話:ひきこもり、同期にコラボの打診をされる(押しに弱い)

『ねーねー紫苑君ー今度コラボしよーよー』


紫苑がゲリラ配信行った翌日、紫苑は同期である紗月からコラボの打診をされていた。内容はまだ決めてないがとりあえずコラボしよう、と。


「今度と言われても...僕にも配信のスケジュールとかありますし...」


『大丈夫だってーおねーさんに任せて?』


「何を!?」


おそらく、配信スケジュールの調整のことだろう。だが残念なことに、主語がない。

紗月と話していると文脈から相手の言いたいことが分かるようになるのはこのためである。


「と...とりあえずコラボするにしてもどんなコラボをするかとかせめて決めてくださいよ...」


『うーん、雑談とか?』


「...時間は?」


『2か3時間?』


「僕に死ねと?」


『えーなんでよー』


「僕タイマンでそこまで人と喋れないですよ!」


『んーなんでぇ?この前は喋れてたじゃなーい』


「あれは1時間弱だったのでそれくらいなら喋れるんですよ」


『じゃあなんだったらできるのよー?』


「......ゲーム実況とかなら、まだできそうですね」


『ならゲーム実況しましょう?』


「そうくると思いましたよ...最近配信多めなので少し休みたいと思ったんですけど...」

『お願い!そこをなんとかー』


「えぇ...でも...」


『おーねーがーいー!』


「う...うぅ...」


『ねぇーいいでしょ?』


「わ...かりました...や、やりますぅ...」


『やたっ!ありがとー!じゃあさじゃあさ!いつやる!?明日?明後日?なんなら今日でもいいわよ?』

「明々後日でお願いします!」


『むーしょうがないなぁ...いいよ!じゃあ明々後日ね!』


紗月がそういうと通話の切れる音が鳴った。その音を聞き、紫苑はため息をついた。


「はぁ...やっぱ押しに弱いなぁ...」


紫苑は席に着き、。実は紫苑はパソコンを3台所持している。プライベート用、配信用、そして...











ハッキング用。












紫苑は3年前からホワイトハッカーとして活動しており、今はその技術を駆使してクロノスタシスのセキュリティ部分を一部受け持っているのだ。


「この短期間でこんなにハッキングしようとしてるヤツいるんだぁ...怖いねぇ...」


紫苑はニヤリと笑みを浮かべるとクロノスタシスにハッキングを仕掛けようとしていた者たち全員の端末に。悪戯と言ってもそこまで酷いことはしていない。ちょっと仕込もうとしていたウイルスや攻撃が全てカウンターで返ってきたりもし同じ端末でゲームなんかしてたら課金データごと全部吹っ飛ばしたりするだけだ。


「おー?この子同じパソコンでゲームしてるねぇ!お掃除の時間ですよーっと...」


5分ほど経ち、部屋からタイピング音がなくなる。


「ほら!すぐ消せた!ハッカーちゃんいたずら失敗!」


どこかのスマホのCMで聞いたことのある独特の口調とともにハッキングを完了する。


「これで僕の望んだ”平穏”が訪れた...」


紫苑はどこか満足したような顔で床に就く。


「おやすみ世界...」


◆◇◆◇◆◇◆◇

今回短めですみません。

紫苑のチートシリーズを更新しました。

もう紫苑に勝てる人いない気がしますね。


最後までご覧いただきありがとうございました。

誤字脱字、日本語のおかしなところがあればご指導ご鞭撻のほど

よろしくお願いします。

ブックマークや★~★★★、コメントをくださるととても嬉しいです!


それではまた!


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